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ジンギスカン(Dschinghis Khan)にあこがれて


Mata Hari(マタ・ハリ)

★対訳
公爵に、王に、そして兵士たちのために彼女は舞った
青く煙る彼女の瞳の奥、秘密を隠し持って
パリのすべてが彼女にひれ伏す
美しく、信じられぬくらいに美しく
彼女に抗うことのできる男など(パリには一人も)
誰一人いなかった(そして彼女が思うは…)

ああ、マタ・ハリ
その生を享受すればいい
その一瞬とて失うなかれ!
ああ、マタ・ハリ
美貌や愛などというものが、
ほんのわずかな合間の幸運でしかないことなど、よくあることなのだから

その頃のヨーロッパは戦火の中、マタ・ハリは何もわからなかった
(それは苦しみと痛みをもたらすのみゆえに)
彼女は問うことはしなかった、誰がドイツ人で
誰がフランス語をしゃべる者なのかなどと
(彼女はその心にのみ問うたのだ)

恋人に従い
しかしながら人は彼女をスパイとした
法廷に立つ彼女(誰も彼女の側に立たない)
涙を頬に流して(そして彼女が思うは…)

ああ、マタ・ハリ
暁の瞳
そう彼女は自身に名をつけた
ああ、マタ・ハリ
まったく正しい名だ
彼女自身そう思った

そして、冷たい10月のある日
その時はやってきた
(もはや彼女は泣きもしない)
誰かが言った、彼女はそのとき腕にバラの花を抱えていたのだ、と
それが本当に美しかったのだ、と
(朝日の光り輝く中で)
銃声、そして崩れ落ちる
彼女が罪人であろうとなかろうと
(彼女はただ愛しただけ)
誰もそれを知ることはない
(そして彼女が思うは…)

ああ、マタ・ハリ
その生を享受すればいい
その一瞬とて失うなかれ!
ああ、マタ・ハリ
美貌や愛などというものが、
ほんのわずかな合間の幸運でしかないことなど、よくあることなのだから

ああ、マタ・ハリ…

★解説
ひでえ話…
実際スパイ登録をし、活動をしていた彼女ですが、
どうも「男にうまいこと使われた」感があります。