ドイツ語アルファベットで30のお題
〜マジンガー三悪編〜


"H"--die Handschrift(筆跡)

「ちょっと、面白いモノが出てきたんだ」
「え、何?」
「…これ」


『私、ラウラ・シュナイダーは、ミヒャエル・ブロッケンのゆうことを
なんでも一つきいてあげます。 ○○年△月×日』



「…?…え、な、何、これ?!」
「俺も、最初は何だかわからなかったんだけどさ。…でも、この汚い字、お前の字だろ?」
「わわわ、悪かったわねえ!」
「で…思い出したんだけどさ、これ…お前から礼代わりにもらったんだ」
「れ、礼?」
「ああ。お前が、嫌がる俺に無理やり刺繍の宿題だか何だかをやらせたときのな」
「…そ、そんなこと、あったっけ…?!」
「あったんだよ。…で、俺が渋々その刺繍をやってやって、それを渡す時にお前がくれたんだよ」
「え…」
「さすがのお前も、少しは悪いと思ったんじゃないか?」
「…」
「それで、『今度何かあったら、私がやったげるから!』とか言って。それでもらったんだ」
「そ、そんなモノ…よくとってたもんね、アンタ」
「俺は物持ちがいいんだ」
「で、でも…それって、十年前、くらいじゃあ…」
「ま、それはいいんだ。…で、ラウラ…?」
「…!」
「この誓約書、有効期限が書いてないんだ」
「ま、まさか…あ、アンタ、今それ使おうってんじゃないでしょうね?!」
「ふふ…その、『まさか』、さ」
「ちょ、ちょ、ちょっとお!本気なの?!」
「俺は本気さ…まさか、約束を破るなんてことしないよなあ、ラウラ?」
「う…!」
「さあ、どうなんだ…?!」
「…わ、わかったわよッ…で、一体何しろって言うのよッ」
「ふふん、そうだなあ…」


「ラウラのかわいい○○○を俺の○○○で思いっきり○○すってのもいいし、ラウラを○○っていじめるのも悪くない。
一度、やってみたかったんだ。
その後、めちゃくちゃに○○まくったラウラの○○○○を、○○○で…」

「?!…うわあああああああーーーーーッ!うわああああーーーーーーーーーッッ!!」



ばきどこばきっ、ばっしゃーーーーーんっ!



「…あのな、ラウラ…お前、すぐに手が出るのは、はっきり言ってよくないくせだと思うぜ」
「ああああああ、あんたの頭の中は一体どうなってるんだあッ?!ここここここの、ドスケベ!変態!色魔ーーーーーッッ!」
「…軽い冗談だろ」
「め、目が!目が本気だったッ!」
「…まあ、冗談は置いといて」
「ほほほ、本気だったくせに…ッ!」
「俺の言うこと一つ、何でも聞いてくれるのかな?」
「…何よ」
「…俺と、」


「俺と、いつまでも…一緒に、いてくれないか?」
「…!」


「ラウラ、俺と一緒にいてくれ。今までと同じように、これからも。俺のそばに、いつまでも…」
「…何だ」
「…?」
「そ、それじゃあ、アンタ…『お願い』でも何でもないじゃない」
「どうして?」
「だ、だって、そりゃあ…」


「わ、私、だって…そ、そうしたいんだ。…そんなの、言うこと聞くも何もないじゃない…」
「!…ラウラ」
「…いいわよ、そうしたげる…ミヒャエル」
「ラウラ…」
「私…アンタといつまでも、一緒にいる」
「…ああ…!」
「…アンタが言ったんだからね。後で嫌って言っても、離れないんだから」
「ああ…うん、だけど、」
「?…だけど?」


「せっかく、これを使うことはない、って言ってくれたんだから…やっぱり、ラウラのかわいい○○○を俺の○○○で思いっきり
「う、うわああああーーーーーーーーーーーっ!」


どかっ!ばしっ!ばきばしぃっ!


「…冗談だ、って言ってるのに…」
「め、目が本気のくせにッ!」
「…」
「その目ッ!その目だってばーーーーッ!」
「ふふ…!」


「…〜〜ッッ!!」
「…おやおや、どうしたんだい、ラウラ…顔、真っ赤だぞ?」
「あ、アンタって男はぁっ…!」


マジンガー三悪ショートストーリーズ・"Zwei silberne Ringe, ewige Liebesbande"より。
伏字の部分は、適当に補完してお読みください。
私ゃ何とは言ってませんからね!
そういうイミにとったら、それは読み手の脳内コンピューターのせいですから(笑)