ドッキドキ!ドクター・ヘルの羅武理偉(ラブリィ)三国志珍道中☆ (21)


ドクター・ヘル「と、言うわけで…俺たちにとっての最初のシナリオ、『官渡の戦い』も終わったな!」
アシュラ男爵「お疲れ様でしたー!」
ブロッケン伯爵「で、次は…新シナリオ『赤壁大戦』だな!」
ヤヌス公爵「それじゃあ、お引越ししなきゃあねぇ」
暗黒大将軍「ちなみに、どうされるおつもりですか?」
ドクター・ヘル「うむ…司馬懿殿が曹操軍におられれば、それでも良かったのだがな」
アシュラ男爵「今のところ、初期配置にはおられないようですね…」
ヤヌス公爵「あらぁ、残念だわぁ?…まあ、でももうあの人の回想とっちゃったから、それでいいじゃない?」
ブロッケン伯爵(…元・主君に対してあっさりしてやがんなぁ、この女…)
暗黒大将軍「それでは、新たな主を探さねばなりませんね」
ドクター・ヘル「…例えば?」
ブロッケン伯爵「はいはーい!孫権軍の甘寧とかどうよ?!超カッコよくね?!」
ヤヌス公爵「ええ〜、それならぁ、私は劉備軍の関平ちゃんがいいわぁ。彼、かわいいしぃ★」
アシュラ男爵「生粋の武人、曹操軍の徐晃様などは如何でしょう?」
暗黒大将軍「同じ夏圏使いということで、孫権軍の孫尚香殿もいいかもしれませんね」
ドクター・ヘル「ふむ、…悪くは、ないが」
アシュラ男爵「ヘル様。ちなみにヘル様はどんな場所に行きたいんですか?」
ブロッケン伯爵「あ、国で選ぶってのもアリだしな!」
暗黒大将軍「そうですね、あなたが最後には決めねばならないのですから」
ドクター・ヘル「…俺は」
アシュラ男爵「何ですか?」
ドクター・ヘル「俺は―」
ブロッケン伯爵「何だよ?」

ドクター・ヘル「美しい武将のところに行くつもりだ!」

アシュラ男爵「は?!」
ブロッケン伯爵「はぁぁ?!」
ドクター・ヘル「何だ、そんなに驚くようなことか?…お前たちも、俺に仕えてもう結構長いというのに」

アシュラ男爵「そ、そう…ですね」
ブロッケン伯爵「ああ…そうだな、アンタはそういう男だったよな…」
ヤヌス公爵「あらぁ、素敵じゃない★」
暗黒大将軍「まあ…そう来るとは思っていましたが」
アシュラ男爵「そ、それじゃ、いったい誰に?」
ドクター・ヘル「そうだな、曹操軍の張コウ殿か、孫権軍の周瑜殿だろうな!」
アシュラ男爵(ああ…なんか、)
ブロッケン伯爵(わかる気がする…)
ヤヌス公爵「いいわぁ、どっちの方も素敵ぃ…ねえご主人様ぁ、どっちにするのぉ?」
暗黒大将軍「そう言えば前シナリオでは張コウ殿から司馬懿殿に仕えなおしましたから、彼の回想がありませんでしたね」
ドクター・ヘル「その点を考えると、曹操軍だな」
アシュラ男爵「でも、せっかくですから呉に行きませんか?今回曹操軍だったんだし」
ブロッケン伯爵「そうすると、赤い外套もすぐ手に入るしさ」
ヤヌス公爵「確かにねぇ」
暗黒大将軍「…ここで、ひとつ耳寄りな情報を」
ドクター・ヘル「何だ、暗黒大将軍?」
暗黒大将軍「以前戦場で合間見えた、あの袁紹軍の少女…どうやら、次は孫権軍に行く模様だとか」
ドクター・ヘル「何!それは本当か?!」
暗黒大将軍「ええ…風の噂に聞きました」
ドクター・ヘル「ふふん、それはいい!同じ軍にてあの桃花の少女と戦うのは、さぞかし面白いに違いない!
…よし、決めた!次シナリオ『赤壁大戦』…我らは、孫権軍が周瑜殿の下に向かうぞー!」
アシュラ男爵「ちょ、ちょっと!な、何なんですか、今の?!」
ブロッケン伯爵「だ、誰だ?!そのナントカっての?!」
ヤヌス公爵「あぁん!ちっともわからないわぁ!いったい何なの、そのトウカっていうのはぁ?!」
暗黒大将軍「…まあ、おいおいわかるでしょう!」


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