Web拍手お礼画面履歴 〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 1ページ目

夢路
夢路に薄もやの影を見た
それはあの人の影だった
追いかけて追いかけて
それでもそれは影ばかり
踊りながら、あの人は去っていく
後に残されるのは影ばかり、そして影にすがる私ばかり…


あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2007/2/4)


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 2ページ目

波頭
波は打ち寄せる、飽くこともなく
風にあおられ、流されながら
その波の中、溺れる魚
波に飲まれ、身を捩じらす魚
お前は何を想い、その永遠の業苦の中にいるのか
お前をその苦悩に追い込んだ罪は何か
それすらわからずにお前が沈む、この波頭

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2007/4/18)


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 3ページ目

かもめ
遠く近く空を裂き
すべるように風をなぜるかもめの翼
時には群れを成し、時にはただひとりで
こうこう、こうこうと鳴きながら飛んでいる
その鳴き声が響き渡る夜に
私はふっと気づくのだ
嗚呼、かもめも孤独に耐えられず
「恋う恋う、恋う恋う」と鳴いているのだ、と

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2007/6/3)


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 4ページ目


青空を覆う黒雲のように
夕焼け空を引き払う星ぼしのように
夜空の切り裂く流れ星のように
朝焼け空を焼き尽くす太陽のように
雨空をなぜる風のように

空は、空は、汚すものたちに覆われて
それでも、
空は、空は、ただそこに凛として在る。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2007/7/14)


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 5ページ目


爪を切る
乾いた音が落ちる
私のかけらとともに落ちる

老いた我が手を見る
さまざまなものを握り、掴み、払い、殴った我が手を見る
その不揃いな爪がぎりぎりととがっているのは
私の尖った不信を表しているせいだろうか

だから、
爪を切る
乾いた音が落ちる
ほんの少しの希望とともに。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2008/1/28)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 6ページ目

人形
魂無きヒトガタ
そのガラスの瞳
映す網膜も無くただ世界を取り込んでいるだけ

魂亡きヒトガタ
それでもヒトに近づこうとして
映す網膜も無いくせにただ世界を取り込んでいるだけ

ガラスの瞳の中に移った世界は完全なものなのか
ああそうだ、きっとそうに違いない
理想とは完全なもの、それゆえに理想
魂無きヒトガタの夢はそれゆえに理想。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2008/3/11)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 7ページ目

風花

無作法に吹きすさぶ
咲き誇る花散らす。
今を盛りに咲く花を
空に舞う無数の雪に変え。

季節はずれの大雪に
私はふと足をとどめる。
この世に不釣合いな赤い雪
赤い、赤い、赤い雪

無数の花弁が雪片となり
私の真上から降り注ぐ。
冷たさも、冷たさに似た暑さも感じさせない雪は
音もなくただ降り注ぐ、

花たちの痛みをも伝えようともせず。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2008/6/1)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 8ページ目

炎の揺らめく

キャンドルの炎の揺らめきの中に
君はかつての幻を見た

揺らぐ、風に揺らぐ
はかない
頼りない
寄る辺ない
それほどに

過去を追い求める君の瞳は
何処かそんな炎と同じで
哀れみさえ見る者に抱かせるだろう

けれども
僕だけは、それをあざ笑いはしない
同じ幻を追い求めた
同じ炎を宿す友。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2008/10/25)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 9ページ目

書物

書物はささやく
書物は歌う
書物はつぶやくのは
過去の言葉。

かつて生きていた人間の残滓。
かつて生きていた人間の遺言。
その者の切り取られた一部。
その者のゆがめられた思考。

けれども書物が遺言ならば
われらはそれを謹んで受け取らねばならない。
その遺言から何かを得、
そしてまた自身を混ぜ込んで次代に残す−
だから、書棚というのは、
無数の
遺言の
墓場であるのだ。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2008/12/27)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>

〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 10ページ目

風が鳴る

びょうびょうと鳴り渡る
風が鳴り渡る
遠き日の悲痛も
苦しみの残滓も
全てを溶かし込んだ風は
それでも色もなく

だがそれでも風は鳴る
己の存在を誇示するかのように
鼓膜を髪を心を揺らし
風が鳴る
風が鳴る

私の心の中にも吹きすさぶ。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2009/3/1)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 11ページ目

水の流れに

こころを飛ばす。
水の流れに
感情飛ばす。

怒り悲しみ嘆き苦しみ
喜び笑い楽しみ浮かれ

生きていくそのさなかに生まれては消える
感情を飛ばし、押し流してしまう。

思えば不思議なことだ。
人は、
泣いていたくせにすぐ笑い。
喜んでいたくせにすぐ怒り。
その時々の感情も嘘ではない、嘘ではなかったのに、
すぐに移り変わり流れて消えていく―

だから、
それは、河なのだ。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2009/5/19)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 12ページ目

夏の陽光

一切恥じることのない
その陽光のまばゆさは
網膜焼き尽くす断罪。

一切怖じることのない
その陽光のまばゆさは
私の目にはきつすぎる。

一切果てることのない
その陽光のまばゆさに
私は少し飽き果てた。

一切終わることのない
その陽光のまばゆさは
己の正しさを疑わぬ
傲岸不遜な眩しさだ。

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2009/7/18)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>


〜Dr.ヘルのヒ☆ミ☆ツのポエムノォト〜 13ページ目

晩秋に

愛していました
ええ、知っています

愛していました
ええ、確かに

愛していました
けれどもそれは、夏の幻影です

愛していました
あの
焼け付くような太陽の下
交わした言葉は嘘だったのですか?

貴方は変わった
貴方は変わった
まるで、木々の葉が一斉に色あせるがごとく
貴方の言葉も思いもすべて
冷たい風に吹かれ、消え失せてしまった

あしゅら「…ぷふーーーーーーーーーーーーー!!」
Dr.ヘル「?!…あ、あしゅらあッ、貴ッ様ーーーーーーーッッ!!」


(続く…作者・ゆどうふにメッセージを送る場合は、下のフォームからどうぞ!
このホームページの感想などをどうぞお気軽にお寄せください!)
(2009/11/7)

<このウェブ拍手劇場のログはこちら!>


戻る。