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あしゅらとブロッケンの「お悩み相談室」!


相談30:
ワシと一心同体の虎が最近、反抗期でまるで言うことを聞かん。
何かといえば勝手に行動しようとする。
おかげでワシは日常生活にも支障を来たして困っている。
いったいどうすれば良いか答えろ。さもなくば・・・
バシッ!(ムチの音)
(「ゴーゴン大公」さん・♂)


ブロッケン:お前のなー!そういう、自分の要求が通らんかったらすーぐ暴力振るう、みたいなところがなー!
何より第一の問題なんじゃ、なんでわからんのやドアホー!
あしゅら:ちょ、ぶ、ブロッケン!何故いきなり関西弁なんだ?!
ブロッケン:…すまん、取り乱した

あしゅら:うん、お前がこいつを嫌いなのはよくわかった。だがまあそれはさておき、久々の相談なのだから
ブロッケン:うむ…筆者・ゆどうふは最近ゲームとその小説書きにうつつを抜かしておるからな
あしゅら:ここで出番があっただけでもよしとせねば
ブロッケン:ふん…で?下半身が最近言うことを聞かない、と
あしゅら:そういうまとめ方をすると何か卑猥だからよせ

ブロッケン:しかし、何故こいつは下半身だけ虎なのだろうな
あしゅら:やはりミケーネ帝国の者だけあって、生き延びるための人体改造ということだろう
ブロッケン:しかしその虎が言うことを聞かない、と。
…ふむ、何だかそんな話をマンガで読んだ気がするな?
あしゅら:…お前のそのよくわからん知識はいったい何処から来るんだ
ブロッケン:筆者・ゆどうふが知っているだけでも3つあるぞ
あしゅら:え、そんなにか?

ブロッケン:ああ。
まずは、『パタリロ!』。ある日突然パタリロやタマネギ部隊の下半身が逃げ出し、独立を宣言。
残された上半身たちは大混乱。彼らに帰還を促すも拒絶され、とうとう野球で決着をつけることとなる…
あしゅら:ほほう
ブロッケン:それから、『ドラえもん』。ひみつ道具・人間切断機の話。
部屋でだらだらしたいのび太は、おつかいにいくのが面倒だと感じる。
そこで、「人間切断機」でからだを上半身と下半身に分け、下半身に電子頭脳をつけ買い物にいかせた。
だが、そのうちその下半身は自我を持ちだし、のび太の元に帰ってこなくなる…
あしゅら:ふむふむ
ブロッケン:そして、藤子・F・不二夫SF短編集より『考える足』
頭の悪い受験生のもとにある日ガタイのいい家庭教師がやってきた。
詰め込み勉強を余儀なくされ疲れて眠り込んでいると、彼の足が突然動き出し、問題集を解きはじめた。
なんと彼の足には新たなる人格が宿ってしまったのだ、そして足はうすら馬鹿の主に見切りをつけんとする…!
あしゅら:…意外とあるものだな
ブロッケン:ああ。普段上半身の「下働き」となっている「下半身」のほうが反乱を起こす、というのも共通したプロットだ
あしゅら:それで?
ブロッケン:ん?
あしゅら:それで、そやつらはどう解決したのだ?
ブロッケン:ああ、最初の二つは似ている
あしゅら:と、いうと?
ブロッケン:『パタリロ!』では、野球勝負に負けそうになったパタリロの奇策により、下半身軍団は勝負に負ける。
どういう策かというと…美女の下半身で相手を挑発し、そして「思わず座りたくなってしまうような」ゴージャストイレを見せつけ、奴らに試合どころではなくさせたのだ
あしゅら:なるほど、下半身に直結した欲を刺激して勝ったのだな
ブロッケン:そして、『ドラえもん』のほうでも似ている。泣き叫ぶのび太に、ドラえもんは大量にお茶だのジュースだのを飲ませる。
すると連動して下半身はトイレに行きたくなったのだが、手が無いために用が足せず、慌てて上半身の元に駆け戻ってくる…というオチだった
あしゅら:うーむ、確かに排泄は我慢などできぬな。
だが…こいつの下半身は虎、だろう?
ブロッケン:だな…電柱あればそれで終わりだな
あしゅら:この手は使えんな。で、残りのひとつは?
ブロッケン:ああ、「考える足」だな。
こっちでは、足は身体から独立しようと包丁を持ち出し、身体から自分を切り離そうと無茶をしだす。
そこに割り入った家庭教師に「切り離したところで、栄養を取り込む器官も無いのにどうして生きていける」と冷静に諭され、
「一生このうすら馬鹿の下で終わるのか」と足は号泣。
だが家庭教師はこんこんと彼を諭し、とうとう足は「いくつかの条件と引き換えに」これからも受験生とともに生活することに同意するのだ
あしゅら:「いくつかの条件」?
ブロッケン:ああ。「風呂ではよく洗え」「靴下は綺麗なものにしろ」とかな

あしゅら:ふーむ、この方法が一番よさそうだな?
ブロッケン:ああ。というわけで、「ゴーゴン大公」よ。まずは、その虎とよく話をするのだ。
そしてそ奴の希望をできるだけ取り入れ、お互いが気持ちよく生活していけるようにすべきだ

あしゅら:…だが、こいつの様子だと、そういう融和策をとりたがるようには思えんがなあ
ブロッケン:…だからなー!そーゆー、自分さえよければいいっていうような考えがなー!
周りを傷つけ、挙句にひとりぼっちになってしまう原因そのものなんやろがー!ええ加減現実見ろやー!
あしゅら:だ、だからッ!わッ、私にそれを言っても仕方ないことだろうにッ?!