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あしゅらとブロッケンの「お悩み相談室」!


相談18:
あしゅら様、ブロッケン様、はじめまして。
私は今すごく好きな人がいます。
ですが、その方は体は人間で下半身が虎なんです。。
荒っぽい性格ですが、私にはすごくかっこ良く見えてしまいます。
愛に形は関係ない!と考え、思いを伝えたいんですが。。
(「エツ」さん)


あしゅら:…。
ブロッケン:…。
あしゅら:…。
ブロッケン:…あ、あー、その…
あしゅら:…。
ブロッケン:ま、まあ、別人かもしれんからな、あの、その、我輩たちが知っているのとは
あしゅら:いや、それはないだろう…
ブロッケン:そ、そうか…
あしゅら:…。
ブロッケン:…。
あしゅら:…。
ブロッケン:…え、ええい、こんな黙り込んだままでは、いつまでたっても終わらんわ!
あしゅら:そ、そうだな…無理にでも答えをひねり出さねばならんな
ブロッケン:「恋愛の真の本質は自由である」とかのシェリーもいっておるしな、まあ相手が誰だろうとその精神は尊重されてしかるべきだ
あしゅら:お前の口からそういうのが出ると怖気を奮うな。お前昔文学青年だったりしたのか
ブロッケン:…やかましい黙れ
あしゅら:あっ、ちょっと傷ついた顔した
ブロッケン:五月蝿い!そんなことより、相談の答えだ答えッ!
あしゅら:ふーむ…とはいってもな
ブロッケン:我輩たちは、こやつに対してあまりいい思い出がないからな…
あしゅら:お前などは何回も鞭でしばかれてたしな
ブロッケン:ああ、しかも顔にな…正直、今でも恨みに思っている
あしゅら:まあ、私は最後にエレファンスγ3を貸してもらったしな。あまり悪くも言えん
ブロッケン:…そうだな。貴様は弔い合戦も本気でしてもらっていたな
あしゅら:まあな
ブロッケン:じゃあ、貴様が答えてやれ。
あしゅら:うーん…だがな、恋愛相談に対する答えほど、難しいものはないぞ
ブロッケン:ほう?
あしゅら:何故なら、恋する人間は半ば何も見えていないのだからな
ブロッケン:…?
あしゅら:例え相手が乱暴だろうと。例え相手が獣人だろうと。
それでも相手を求め恋焦がれ身も心もよじれ狂うのが、恋愛というものだ
ブロッケン:…。
あしゅら:だから、そんなときに「そんな男はやめとけ」とか、「他の男を捜したほうが懸命だ」と外野が言ったところで、何にもならんのだ
ブロッケン:そういうアドバイスをも受け入れないというのか?
あしゅら:そうだ。もし、そういう意見を聞き入れ、あきらめられるなら…それは、打算だろう。つまりは、理性だ
ブロッケン:…。
あしゅら:恋愛は理性を狂わせるよ、感情だけが暴走する。
だからこそ恋する人間は愚かで無能で、そして情熱的なのだ。
そして、それゆえに素晴らしく人間的で、素晴らしくいとおしいものなのだ

ブロッケン:そうか…
あしゅら:だから「エツ」よ。私はお前に何のアドバイスもしない。
ただ、この言葉だけを贈ろう…「愛することとはほとんど信じることである」(ユーゴー)
お前は、お前の信じる道を行け…以上だ!
ブロッケン:…。
あしゅら:どうしたブロッケン、今日はやけに静かだな
ブロッケン:…別に
あしゅら:どうかしたのか?…さては、触発されて何か昔を思い出したとか
ブロッケン:…うるさい、放っておいてくれ
あしゅら:そういえばお前の浮いた話は一つも聞いたことがないな。
お前既婚者か?

ブロッケン:…お前なあ、さすがにデリカシーがなさ過ぎるぞッ!
(と、あしゅらの頬に一発ビンタを張る)
あしゅら:あいたーッ?!
ブロッケン:「エツ」とやら、我輩も一つお前に言葉を贈ってやろう。
「恋愛とは二人で愚かになることだ」(ポール・ヴァレリー)
恋をする事ができる、というのは、きっと幸せな事なのだと我輩も思う…
まあ…せいぜい、幸せにな
あしゅら:痛い痛い!本気で痛かったぞ、今のッ!
ブロッケン:やかましいッ!
自分が夫婦揃ってて愛に満ち溢れているからって、
いい気になるなよオカマ怪人野郎ッ!





「恋愛、それは神聖なる狂気である」ルネサンス期のある言葉