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TOP俺たちゲッターロボマニアThe End of 「三匹が斬る!」〜まごころを、君に〜


ゲッターロボアーク・
The End of 「三匹が斬る!」〜まごころを、君に〜


ゾル:…。
シュヴェアト:…。
シルト:…。
ゾル:何だったんだろうな、ゲッターアーク三巻…
シュヴェアト:何、あの希望もなけりゃ救いもない終わり方
シルト:ちょっと、じゃない、マジへこむよね…
ゾル:何が一番きつかったって、やっぱりあの…
シュヴェアト:変貌しきっちまったムサシだろうな…
ゾル:ゲッターエンペラーの記憶から、無限に生み出されるムサシ…う、うう…
シルト:本当のムサシさんって、早乙女研究所のみんなを守るために特攻した人でしょ?
シュヴェアト:そんな勇気のある奴が、ただただ戦うためだけの道具にされてるなんてな…
ゾル:ああ…流竜馬や神隼人が見たら泣くぞ
シルト:大泣きだろうね
シュヴェアト:ああ…これ書いてるゆどうふは、ス○ロボマガ○ンは見てなくって、単行本ではじめて知ったんだけど
シルト:三巻でのムサシの有様読んだとたんにマジギレしちゃったんだって
ゾル:…まあ、確かにわかる気がする
シュヴェアト:ムサシが好きらしいから、なおさらにイヤになったそうだ
ゾル:…。
シュヴェアト:…いったい、ゲッターってなんなんだ?
シルト:「ゲッターロボ號」の時と、なんかずいぶん変わっちゃったよね…
ゾル:…。
シュヴェアト:何か…ムサシのことといい、人間にやらせてることといい、えげつないよな
シルト:「魔界塔士Sa・Ga」の「かみ」にも通じるいやらしさだよね
ゾル:…。
シュヴェアト:…どうした、リーダー?
シルト:さっきから深刻な顔して考え込んじゃったりして
ゾル:いや…あのな、
シュヴェアト:?
ゾル:お前、さっき…ゲッターが「ゲッターロボ號」の時とずいぶん変わった、って言ったけど…ちょっと、違うのかも知れんぞ
シルト:へ?
シュヴェアト:リーダー、何言ってんの?
ゾル:俺には…ゲッターがやっていることが、ごく当たり前にイキモノがやっていることのように思えるよ
シュヴェアト:ゲッターのやっていること…?
ゾル:ゲッターは、それ自体…ひとつのイキモノ、ひとつの種なのかもしれない
シルト:え…?
シュヴェアト:なんだ、そりゃ?
ゾル:わからないか?…ゲッターはな、自分で動くんじゃないんだ。自分が社会を作るんでもない。
シュヴェアト:?
ゾル:そのかわりに、別のイキモノに寄りかかるんだ。そうしてそのイキモノを操って、自分の目的を達成する
シルト:「自分の目的」って?
ゾル:決まってるだろ、自己の複製(リプロダクション)だ。子孫の繁栄だ。自分をつくって、ばらまくんだよ
シュヴェアト:…子どもを生む、ってことかよ
ゾル:そう、自分を、自分の複製であるモノを増やすため、別の種を利用する…
シュヴェアト:…。
ゾル:そういうイキモノ、お前らなんていうのか知らないのか?
シルト:…!
ゾル:寄生ハチって知ってる?チョウの幼虫なんかに卵産むハチだけど
シュヴェアト:…。
ゾル:その卵はな、幼虫の体内で孵る。で、その体の中を喰い荒らすんだ…
だけど、えげつないのはな、そいつら絶対幼虫の神経だとか腸だとかは喰わねえんだよ。
そうして、生かしたままにしておくんだ。自分の栄養分だけを延々と運ばせるため、その幼虫を生かしておく…
そうして、寄生された幼虫は一生懸命に葉っぱを喰うワケだ。体内の「敵」に利用されているとも知らないで
シュヴェアト:…。
ゾル:そんでもって、最後…その幼虫がサナギになった時、中で成体に…ハチの姿になって、外に出てくる。
あとには、チョウになれなかった幼虫…サナギのカラだけが残る、ってワケさ
シルト:そ、それじゃあ、…げ、ゲッターは…
シュヴェアト:…「人間」を宿主にした、寄生ハチだってことか…
ゾル:ああ。ゲッター線が俺たち「ハ虫人」にとって害なのは、
シュヴェアト:…俺たちが、宿主じゃないから…
シルト:俺たちが、宿主を滅ぼすかもしれない種だから…
ゾル:そう。そして、ムサシの言ってた「進化の究極、それは宇宙を支配すること」っていうのも、本当の意味は…人間が宇宙を支配することじゃなくて、
シュヴェアト:それを宿主とするゲッター自身が宇宙を支配する、ってことなのか…!
シルト:それじゃあ、あの未来世界の「人間」たちは…
ゾル:ああ、ゲッターに取り付かれているんだ。そうして、必死こいて宇宙を侵略しようとしている。
他の星のイキモノを、ダーク・デス砲で完膚なきまでに破壊するのも、
シルト:その後に、「人間」が…ゲッターの「乗り物」が、住みやすくするため…
ゾル:あのゲッター軍団の一人が言ったこと思い出せるか?あのうちの一人はな、こういったんだ
「自分などという個はどうでもいい ゲッターは…大いなる意思の戦いなのだ」ってな
あいつら、完全に操られてるんだよ。ゲッターに乗っ取られてるみたいなもんだ
シュヴェアト:ムサシもきっとそうなんだろうな…
ゾル:あの人は、そんなことのために死んだんじゃないんだろうにな…!
シルト:…それじゃあ、拓馬たちは…
ゾル:拓馬は無意識でなんとなくわかっているんだろうよ。だからこそあいつは「過去も未来もくそくらえだ」と言い、ただただ母親の仇をとることに向かっていった
シュヴェアト:カムイは完全に理解してるんだろうな
ゾル:そうでなきゃあ、バグをつくってアークと戦ったりしないだろうしな…
シルト:…だけど、だけどさあ!
シュヴェアト:言うなよ、シルト。それは言っても仕方ないことなのかもしれん
シルト:だけど、俺たちは…ただ、地球を守りたかっただけなのに!それはゲッターアークチームだって…
ゾル:そう、だけどゴール三世は、「人間」とずっと仲良くしようなんて気はハナっからなかったんだぜ
シルト:…。
ゾル:そうして、結末は…あんなふうだ。結局、「人間」は…俺たち「ハ虫人」とあいいれなかったんだろうよ
いや…俺たちだけじゃなく、宇宙全体、他のどんな知的生命体ともな…
シルト:…。

ゾル:…暗い雰囲気になっちまったな
シュヴェアト:最後だし、明るい話で終わろうぜ?
ゾル:…そうだな
シルト:うん、そうしようよ…!
ゾル:…それじゃあ、最後にぱあっとやってみっか!おもいっきりツッコミを、よ!
シルト:うん!
シュヴェアト:お前の好きな「キヨシのズンドコ節」にあわせていくぞ!
シルト:ええッ?!いいの?!
ゾル:おう!まかせろッ!
シュヴェアト:それじゃあいくぜ!ミュージック・スタートッ!!

♪ズン ズンズンズンドコ♪
シュヴェアト:(KI・YO・SHI!)
♪ズン ズンズンズンドコ♪
シルト:(KI・YO・SHI!)

ゾル:ゴール三世は皇帝だ だから跡継ぎ必要だ
カムイが踏み込む寝所にも 女が複数同伴だ

♪ズン ズンズンズンドコ♪
シュヴェアト:(O・SA・KAN!)
♪ズン ズンズンズンドコ♪
シルト:(O・SA・KAN!)

ゾル:蟲軍団の頭領は どう考えても宇宙人
なのに名前は「孔明」だ どうしてあざ名よ諸葛亮

♪ズン ズンズンズンドコ♪
シュヴェアト:(HE・N・DA!)
♪ズン ズンズンズンドコ♪
シルト:(HE・N・DA!)

ゾル:ゲッターアークはゲッターロボ だから三機のゲットマシン
なのに最後の戦いじゃ どうして拓馬の一人乗り

♪ズン ズンズンズンドコ♪
シュヴェアト:(BA・KU・HA?!)
♪ズン ズンズンズンドコ♪
シルト:(BA・KU・HA?!)

ゾル:いろいろ謎残したままで スパ○ボマガ○ン休刊だ
ゲッタードラゴン出たとこで 次はあるのか「一部・完」

♪ズン ズンズンズンドコ♪
シュヴェアト:(TSU・GI・HA)
♪ズン ズンズンズンドコ
シルト:(A・RU・NO?!)♪

ゾル:多分悲惨な最期だよ どうせ俺たちゃ脇役だ
けれど忘れずいてちょうだい それじゃみなさんさようなら

♪ズン ズンズンズンドコ♪
シュヴェアト:(SO・RE・JA)
♪ズン ズンズンズンドコ♪
シルト:(MA・TA・NE!)

ゾル:…ってなわけで!ここまでつきあってくれてありがとな!
シュヴェアト:ゲッターアーク、たとえ第二部が出たとしても俺たちは出られないだろうけど!
シルト:俺たちはいつも君たちのこころの中にいるよ!

ゾル:それじゃあ、この辺でお別れだ!…俺たち!
シュヴェアト・シルト:恐竜帝国ゲッターチーム!