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「ゲッターロボGと私。」


第十一話 百鬼帝国!将軍への道
☆三行あらすじ紹介
かつて、ヒドラーによって冤罪を着せられ処刑された自雷将軍。その息子・自雷鬼は、早乙女作戦によって研究所を倒さんとしていた。
彼の望みは、大手柄を立てて将軍になること…そして彼の希望通り、ゲッターロボGをメカ自雷鬼の中に捕らえこむことに成功する!
○しかし、ゲッター解体寸前、ヒドラーの部下が仕掛けた破壊工作によって、ゲッターは解放される…己の負けを悟った自雷鬼は、ゲッターに逃げるよう命じ、声の限り絶叫した…「俺は将軍だ、自雷将軍だああああっ!」と。
☆ゆどうふ感想
○百鬼百人衆のものではなく、自雷一族のモノらしき服をまとってあらわれた今回の立役者、自雷鬼。
何故か、登場シーンの足音は「キャシャーン、キャシャーン」(笑)
○そんな自雷鬼の作戦…要塞を作ってそこにゲッターを誘い込み破壊するという、
自雷鬼「…名づけて、早乙女作戦!」
うんいいと思いますよそのダッサイダッサイダッサイダッサイ作戦名以外はねー!
○自雷鬼はブライ大帝に出撃許可を請う…
自雷鬼「我が自雷一族の再興のため、このチャンスに、このチャンスにいのちをかける所存であります!
何故二回繰り返す。何故そこまで政治家口調。わからないYo自雷鬼君…

○ヒドラーの罠にはめられ処刑された父親・自雷将軍。
その父の最期を脳裏に思い浮かべる自雷鬼…
彼の望みを打ち砕くのは、そうやはりあの男…ヒドラー!
ここでも、自雷鬼の激励に来たフリして、メカ自雷鬼を破壊していきました。
なんてやな奴…お前みたいなのを「獅子身中の虫」っちゅうんじゃあ!!
○メカ自雷鬼vs.ゲッターロボG!
いい戦いを繰り広げる二者ですが、自雷鬼の作戦は完全に早乙女研究所側の裏をいっている。
その上で、自雷鬼は完全に勝っていたはずなのに…!
○ゲッターを要塞内にとらえこみ、今にも首をおとさんとしたその時、ヒドラーの手下が要塞内を爆破する!
自分の作戦の瓦解、そしてそれがヒドラーの手によるものだと知ったその瞬間、自雷鬼は砕けた…
要塞の自爆装置に火を入れ、ゲッターに逃げるように指示し…彼は、こう叫ぶのだ。
自雷鬼「だが、俺はお前たちに負けたんじゃない!俺は…ヒドラーに負けたのだ!」
彼は叫ぶ。天を仰ぎ、絶叫する。
自雷鬼「…俺は将軍だ、将軍だ、将軍だ…自雷将軍だあああああああああッ!!」
そのまま彼は崩れ落ち、床に倒れ付す。
彼の最期を、ゲッターチームはやるせない思いで見た。何もできないままに。
○自雷鬼を殺すことに成功したヒドラーは、上機嫌でブライ大帝に「所詮あんな下っ端が…」などと抜かそうとした。
だが、ブライはただ「だまれ」と一喝した。
「人の失敗をあげつらうより、完璧な作戦を考えろ」と。
ブライ大帝、こういうシーンを見ると…上に立つ者として大事なことが何かをわかっているようにお見受けできます。
…なのに、なんでこのボンクラをとっととやめさせないのか、それが大変に疑問です。
第十二話 遥かなる荒野の決闘!
☆三行あらすじ紹介
アメリカでダイヤモンドばかりを狙う連続強盗発生。ゲッターチーム海外出張決定!
○そこで彼らは百鬼帝国の支部を発見する。彼らは盗んだダイヤで、超破壊力を誇るダイヤモンドレーザーガンをつくろうとしていたのだ!
○リョウが邪角鬼に捕らわれるというハプニングもあったものの、何とかメカ邪角鬼を撃破。意気揚々と岐路に着く四人だった。
☆ゆどうふ感想
○三馬鹿トリオ、アメリカはグランドキャニオンをゲットマシンで通過。
ベンケイ「ははあ、これが何とかオニオンってやつだなぁ」
リョウ「ベンケイ、
オニオンじゃないキャニオンだ!」
ベンケイ「…どっちだって変わらないと思うけどねー」
いいや変わる変わるってんだよおいちょっとこっち来い車弁慶(←英語教師としての意地)。

○今回の百鬼百人衆・邪角鬼。
何故か百鬼百人衆の制服を着ず、ネイティブアメリカンな格好をする…
一方、ゴーストタウンで一休みしたゲッターチームですが、
空き家からウエスタンルックをパクったベンケイ君、うれしげに西部の男を気取ってリョウたちに
呆れられていました。
もうおわかりですね?今回の共通点。
解答:西部劇大好きなりきり男がどっちにもいるよ(笑)
ベンケイ「どっからみても西部の男よ、TVにでも出演するかな〜?」
○追ってきたリョウを鞭で倒し、処刑すると言い放つ邪角鬼。
彼の両手足に地面に杭うってつないだ皮ひもをむすびつけ、その皮ひもに水筒の水をたらす…
これで陽に当たると、皮ひもが縮んでしまい、リョウの身体は裂かれるというわけ。
邪角鬼「これが砂漠の復讐の方法だ!」
百鬼帝国出身(とうぜん砂漠出身じゃない)のこの鬼さん、そうとうのなりきりちゃんです(笑)
○ミチルに助けられ、手当てを受けるリョウ。
急いで出撃しようとする彼をミチルは制するが、リョウは…
両肩をすくめて→
右目ウインクして→
リョウ「もう、大丈夫さ!」
このリアクション、絶対こいつ日本人じゃないッす。

○メカ邪角鬼を倒し、帰途につくゲッターチーム。
リョウたちが「今回は危なかった」などと胸をなでおろしているにもかかわらず、
ベンケイ「だけども俺は西部劇の気分をたっぷり味わったよ!」
どこまでも「いい旅夢気分」なこの男には、なんてことなかったようです(笑)
第十三話 こうもり爆弾!危機一髪
☆三行あらすじ紹介
研究所に迷い込んできた野生の鷹を飼いならしたベンケイ、「牛若丸」となづけて、鷹匠の訓練に余念がありません。
そのころ、紫電鬼は、こうもりの巣を破壊し、彼らを研究所の発射口にすくわせ、ゲットマシンの発進を不可能にしました。
○しかし牛若丸は、こうもりを操るメカこうもりを自らの命と引き換えに打ち倒した!メカ紫電鬼を、怒れるベンケイが打ち砕く…!
☆ゆどうふ感想
○研究所に迷い込んできた鷹を飼いならし、「牛若丸」と名づけたベンケイ。
はっきりいって、すげえっす。
ベンケイ「動物は嘘をつかないからな…」
そう元気に言うベンケイ、最近は森の木を切ってしまい造成地にしてしまうため、鷹のえさとなる小鳥がいなくなっていると嘆きます。
「小鳥を殺すなんて可哀想」と反論する元気に、生態系のルールを語る彼…
ここでの彼、この「ゲッターロボG」のなかでもめったに見られないほどの超ハンサムバージョンでかかれてます。
○紫電鬼の命令で、一斉にヘルメットのツノからビームを放ち、木を撃つ百鬼兵士たち!
…なんか、すごいんだけど、なんか…マヌーケ( ゚Д゚)
○しかし、このこうもりを使ってゲットマシン発射口を占拠するという作戦…
結構面白いです。こうもりの本能を使って、巣を作らせ…そこでこうもりに爆弾をつけ、発射口を破壊する。
大量のこうもりという「数」を使ったこの作戦、ブライ大帝も感心です。
ブライ大帝「おもしろい、実におもしろい!」
○さて、早乙女家…牛若丸というペットが一匹増えたため、地味にその被害がリョウたちにいってました(笑)
牛若丸にえさ(牛肉)を食わせるベンケイに、横槍二人:
リョウ「ベンケイ、鷹に高い牛肉食わせるなんてもったいないぜ!」
(←何かいちいち「高い牛肉」っていってるあたりがさみしい。豚だったらよかったのか)
ハヤト「俺たちにもよこせよ」
(←君金持ちの社長の息子じゃなかったんか何か切ないぞ)

ベンケイ「冗談言うなってんだ、人間様は肉なんていいの、
鷹が生肉しか喰わねえのしらねえの?」

…ベンケイ何処吹く風、「高い牛肉」を鷹に与え続けます。
ちなみにその牛肉、リョウたちのオムレツの中身だったそうです(笑)
○研究所の電話…リョウが受話器をとったが、めっちゃめちゃ妙なプッシュ式です↓

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な、何コレ??
○ゲットマシン発射口をつぶされてしまったため、その修理に時間をとられる研究所…
ゲッターチームが戦えないその間、ミチルはレディコマンドで「時間稼ぎ」を行う!
非力なレディコマンドは、メカ紫電鬼を懸命にひきつける…!
彼女は、自分の役割(レディコマンド操縦者…つまり、調査偵察隊)をきちんと理解して戦っている。
このあたりは、マジンガーの弓さやかとは大きな違いだ
(彼女の搭乗機アフロダイAは巨大なため、彼女はどうしても自分で機械獣を倒したがってはやってしまうのだ)。
やはり早乙女ミチルは有能なパイロットであるといえよう。
○合体に成功したゲッターチーム、メカ紫電鬼のコックピットを狙い撃ち。
正直、それヒーローらしくないですから!残念!
第十四話 友達は風になった
☆三行あらすじ紹介
早乙女研究所地下に穴を掘り、研究所を地底に落とそうという「つるべおとし作戦」。指揮するのは地虫鬼…幼い少年でありながら、百鬼百人衆の彼。
万一の事態に備えて、と潜入した研究所で、彼は元気と仲良くなる。そして、感じる…「人間は悪ではない」と。
○ピンチのゲッターポセイドンを助け、メカ地虫鬼の設計図を元気に渡すことにより、ゲッターに勝利をもたらした地虫鬼。裏切り者として処刑された地虫鬼。だが、彼の「友達」となった元気は、花火を見ながら彼の再来を待ち続ける…
☆ゆどうふ感想
久しぶりの大枯文次親分の大発明コーナー!
今回は突如出現したインスタントプール
インスタント、とか言いながらものすごい高い飛び込み台まであるその仕様に、もうウットリ。
○入場料はお一人様50円
当然のことながら、彼がホの字のミチルは無料…と、そこに異様な勢いで噛み付くリョウ(笑)
リョウ「あーっ!随分と差別するじゃねえかよぉ!」
文次「うるせえや!悔しかったら女になってみろってんだい!」

うん、あのね、その…その言い合いより何より、50円ぽっちで猛抗議をかますリョウの大人げのなさとか、
金の細かさとかにもう( ゚Д゚)ポカーン
だよ。
○人間の姿で現れ、元気たちにとてもよくしてもらった地虫鬼。
ぽつり、とつぶやく…その言葉は、まったくの本心だった。
人間は残酷で冷たく、自分が百鬼帝国のものだと知れたら必ず殺される…そういわれていた少年の、それは決して小さくない発見。
地虫鬼「人間はとってもやさしいね…い、いや、キミってとってもやさしいね」
○研究所地下で百鬼ロボットを発見したゲッターチーム!
壊せないならよそに運んでしまおう、と提案するベンケイに対し↓
リョウ「グッドアイディアだぜ」
ハヤト「お前にしちゃあ、さえてるぜ」
ベンケイ「あのなぁ…褒めるんなら、もうちょっとスカッと褒めてくれ!」
いや、まったく。

○ゲッターの大ピンチに泣き叫ぶ元気…その姿に胸を打たれた地虫鬼は、自らメカ地虫鬼からゲッターポセイドンを解放してしまう。
本来の鬼の姿に戻った地虫鬼。
だが、それでも…早乙女元気は、こう言ったのだ。
元気「でも…友達じゃないか!」
しかし、正体のばれた地虫鬼が、このままここにいられるわけはない。
そして、帰ったところで待っているのは処罰だけ…
だが、地虫鬼はそれを選んだ。
地虫鬼「ボクは、百鬼帝国の兵士だからね…」
元気「キミ…キミの、名前は?!」
地虫鬼「…地虫鬼、っていうんだ…」
元気「…さよなら、地虫鬼くん!」
地虫鬼「ありがとう、元気…忘れない!!」
そうして、地虫鬼は…元気の風鈴と、自分のペンダントを交換し、消え去った。
…メカ地虫鬼の設計図の入った、ペンダントを。
○その裏切りは百鬼帝国に知れた。
少年は、銃殺刑に処された。
地虫鬼「今度…今度、生まれ変わってくるときは、人間に生まれたい…」
地虫鬼(そしたら…そしたら、元気君に会える!)

同じころ、元気は空に上がる大輪の花火を見ていた。
再び、地虫鬼とめぐり合えるその日を…決してくるはずのないその日を想いながら。
第十五話 赤い蝶のバラード
☆三行あらすじ紹介
ゲッターチームの三人を誘惑し、とりこにしようとたくらむ百鬼帝国百人衆・胡蝶鬼。己の力に絶対の自信を持つ彼女は、まずミチルを水泳大会でねじふせた。ミチル、ショックのあまり部屋で一人泣き。
しかし、勝負に、己の勝利にこだわり続ける彼女の冷酷さは、迷子の子を見つけたにもかかわらず助けようともしないその姿で、否応なくリョウたちにも知れた。リョウは彼女を指弾する。「君は、美しい。だが、君は心の冷たい女(ひと)だ!」
○逆上した胡蝶鬼は、メカ胡蝶鬼でゲッターに戦いを挑む。戦い敗れた彼女は自らの角を銃で打ち抜き、リョウの腕の中で散った…「これで、私、人間に戻れたのね」と。
☆ゆどうふ感想
○スタイル抜群、金髪に翠の目の美女・胡蝶(胡蝶鬼)に、うっとりのゲッターチーム野郎三人。
ハヤト「あ、ああ…」
さすがのハヤトもでれでれしております(笑)
○胡蝶に「くん」づけで呼ばれ、でれでれの野郎三人組…
彼奴らが胡蝶とモトクロス(!)に興じている間(そしてベンケイがさりげないグッドバイクアクション)
ミチルはアンニュイな気持ちを抱えながら、迷子の捜索に出向く。
ミチル「大丈夫よ、私一人でやってみます」
○だが、彼女が向かった捜索地点には、偶然ゲッターチームもいた…
彼らも迷子の捜索に加わる。一刻も早く捜さねば、子どもの体力が持たない…
が、胡蝶は、ミチルに笑って言ったのだ。
胡蝶「また、あなたと『勝負』ね!」
…その発言の意味がわからないミチル。不敵な笑みを貼り付けたまま、ミチルを射る胡蝶の視線。
○そして、子どもを見つけた胡蝶は、高らかに自分の勝利を告げる…
だが、リョウたちは子どもを救出することに気がいっていて、胡蝶を見返りもしない。
…だから。
だから、胡蝶は、自ら言ってしまった。
胡蝶「…ねえ、どうしてあたしに何も言ってくれないの?」
胡蝶「このゲーム、私が一番なのよ!」

まったくの、不思議そうな顔で。率直に、ストレートに。
それだけに、このシーンの彼女があまりにも哀しく思える。
ああ、要するに、彼女は褒めてもらいたかったのだ。
自分のすごさを、自分の能力を、褒めてもらいたかったのだ。
彼女に浴びせられるはずの賞賛、それがない。だから求めた。あまりにも場違いな、その発言。
それに対し…リョウは、笑った。笑ったのだ。
胡蝶「…どうして、笑うの?」
リョウ「いや、違う…君の負けさ!
その理由がわからない君に、俺たちは失望したってことさ…」

リョウは胡蝶から離れ、その最後に…彼女を指弾して、言い放った。
リョウ「君は美しい、だが、君は心の冷たい人だ!」
○胡蝶を置いて、去っていくリョウたち。
その背中を見送りながら、彼女は自問した…
私は勝った、私が一番だ、なのに何故…と(この「何故」のうしろに続くせりふ。私に考え付くものは、どれもこれも痛々しいものばかりでした)。
そして、その結論。
胡蝶鬼「…だけど、私を見て!私は鬼だ、百鬼帝国の胡蝶鬼だ!」
胡蝶鬼「鬼だ、鬼だ、鬼だァッ!」

メカ胡蝶鬼を呼び出し、ゲッターに戦いを挑む胡蝶鬼。
しかし、彼女はすでに負けていたのだ。
すでに、あの時に。
ゲッターに打ち破られたメカ胡蝶鬼の残骸からよろけ出てきた胡蝶鬼は、涙をこぼし…振り絞るように言った。
胡蝶鬼「負けた…私は、負けた…!」
彼女は自らの角を打ち抜き、死に至る。
目を閉じた彼女の姿は、角がない―まるで「人間」のような姿。決して、そうではないにもかかわらず。
リョウ「君はもう胡蝶鬼じゃない、…美しい、胡蝶さんだよ…」
リョウが、最後に彼女にかけた言葉。
何て、欺瞞に満ちた言葉。だが、美しい言葉―