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「ワンダープロジェクトJ2」の世界




かつて、この世界には二つの種族がいた
猿から進化した「人間」
恐竜から進化した「マジテカ族」

彼らはどちらも「知恵」と「こころ」という大切なものを持っていた
「マジテカ族」はその両方を上手く使い発展を遂げた。
だが、人間は知恵ばかりを発達させ、こころの進化を止めてしまった―

そのため「マジテカ族」は、彼らに「ある物質」を与えることにした。
それが、「J」
こころの進化を促す物質「J」を、「マジテカ族」「人間」に与えたのだ。

しかし、これでうまくいくかに思われた「人間」の進化だったが、
それはすぐにあやまちの方向へと向かってしまった。
彼らは欲のこころを進化させてしまったのだ…

「マジテカ族」は、それでもあきらめなかった。
もう一度のチャンスを、「J」を、彼らはある老人に託した。
…老人の名は、ジェペット・ラマルク。
彼は与えられた「J」を、あるギジンに組み込んだ。
彼と触れ合った人は、皆こころに変化が生まれた―
こころが進化を始めたのだ、再び。
だが、そのギジンは悪なるギジン・メッサラの手によって破壊され、そのいのちを失った。
いのちを失ったそのギジンの名を…「ピーノ」と人は呼ぶ。

それから、また時は過ぎ。
ジェペットは、もう一度「J」をあるギジンに託した。
あの「さだめ」とともに、
人間のこころを進化させる、あの「さだめ」とともに―



私が高校生の時に出会った、このゲーム
Nintendo64で出たソフトで、「人工人格」なるモノを搭載しているとか。
当時のCMがちょっと「うわぁ…(;´Д`)」なモノだったせいか、ヘンな方向に勘違いされて
売り上げ自体が残念なことになってしまった…とは後で聞いた話ですが、
当時の私は素直にのめりこみました。

主人公の「名前」は…「ジョゼット」
彼女は今でも、私の中で非常に大きな存在です。
私が書く長編小説の主人公「エルレーン」は、彼女をイメージのもととして生まれています。

「ねえ、バード……死ぬって、なあに?」

明るく無邪気な機械人間『ギジン』のジョゼット。
自分を創った製作者であり親のジェペット博士を亡くした彼女は、インターフェイスロボのバードを連れて
博士の古い知り合いである「プレイヤー」を頼り、ブルーランドという島にやってくる。
考えるチカラはあっても、「大切なコト」をまだ知らない彼女。
彼女はこの島でさまざまな人間たちと出会い、そしてそれを学んでいく…
「プレイヤー」の助けを借りて。
だが彼女には隠れた「さだめ」があった。その「さだめ」が彼女と仲間たちをまきこんでいく…

と、いうわけで、何も知らない(最初は「あいさつ」すらできない)ジョゼットを何とか教育していくわけですが、
プレイヤーの教育しだいで性格が変わってきます
私がやるとたいてい「マジメ」「ネアカ」になるのですが、「ネクラ」とかさらには悪事を働く(!)回路もあるとのこと。

「私は…私は…
体は、ギジンだけど…心は、人間です…!」


あいさつもできない、なにもわからない(=「無知」。けして「無能」ではない)状態のジョゼットを導き、様々なことを学ばせる…
そういうコミュニケーションゲームなのだが、ストーリーがものすごくよくできています。
島の人々との出会いから、ジョゼットはどんどんと変わっていく。
彼女の身体を組み上げているのは鋼鉄の機械であっても、彼女は学び、変化していく。
まさしく「『人間』は可変である」ことを示すように(これは私の長編小説のテーマでもあります)。
ジョゼットとの対話なども楽しく、3回はクリアしました。

ブルーランドでのジョゼットの生活は、様々な人に囲まれて過ぎて行きます。
深海猟師のフィッシャ。ゴミ捨て場にすむ猫、カッツェ。
ギジンであることを忌避せず、むしろ受け止めてくれた修理工場のガンテさん。
何かと世話をしてくれる居酒屋のおかみさん・カレンさん。
盲目の少女・クララとの出会い。
不器用だけど心優しい少女・サファイア。

そして…緑のコートを着た好青年・アーノルド。

映画の主演を演じる。海神祭のミス・コンテスト。
高名なシェフのために料理をつくる。深海船レース。
悪者を退治。アルバイト…

その中で、たくさんの人とかかわる中で、ジョゼットはたくさんのことを学び、実績を積んでいくのです。

このように、いろいろ楽しいイベント満載のこのゲームですが、実は…非常に重いシーンも印象的です。
私が一番印象的だったのは…
ジョゼットに片思いしていた役人さん(ポールといいます)。
故あって、彼女が軍隊に追われている時、彼も軍人に詰問を受けるのですが…
銃口を向けられても彼はジョゼットの行方を一言も漏らさず、最後に一言…叫び、
「ジョゼットさん…僕は、あなたのことが…!…大好きでしたーッ!!」
そして、銃声。
今でも心象に残っている、重い重いシーンです。
そのため、今回は彼に関してもショートストーリーを作ってみました。

また、彼女が島中を逃げ惑っている時、ジョゼットを捕まえなくてはならない兵士にもかかわらず
彼女をかばって逃がしてくれたシリコニアン兵が、一人だけいます。
それは、女神像セドナ・ブルーの番をしていた兵士。
女神ブルーを見に来ていたジョゼットを知っていた彼は、
そんな彼女を捕らえることなく遠ざけました。
「ムスメ、無事に逃げるんだぞ…
お前が好きだった女神ブルーも、きっとお前を見守ってくれるはずだ―!」

彼のショートストーリーも作ってみました。お楽しみいただければ何よりです。

そして、物語の最後には―
ジョゼットは「奇跡を起こす」回路Jを発動させることになる。
そして、それこそが彼女に与えられた「さだめ」

最後に、彼女から届けられた「プレイヤーさんへの手紙」
いつも、そこで泣けました。どうしようもなく。
音楽やキャラクターの台詞回しも本当に素晴らしいゲームでした。
それ故、今でも懐かしく思い出します。

明るいジョゼットの成長ぶり、そして彼女の行動は、ココロにほのぼの感を与えてくれますv
そして、学び続ける、迷い続ける、戦い続ける、考え続ける、
生き続ける…
彼女こそ、「エルレーンの原型」を私の中に創ってくれた存在なのです。

制作会社が解散していることもあり、権利問題でややこしいらしく
リメイクの難しい作品らしいが…
できれば、DSで復活して欲しいと思っている。
私のニンテンドウ64、もう動かないんだよ…(´;ω;`)ブワッ
前作の「ワンダープロジェクトJ」もやりたいけどスーファミだし…
復活してくれ、頼むから…!
↓ご賛同いただける方はこちらからどうぞ!
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=416


「ファムよ…」
「はい…」
「ついに、その日が来たようだな…」
「はい。いよいよ人間にとっての新しい時代が始まります」
「これで、われわれの使命も…終わりです…」
「うむ…ファムよ」
「はっ…?」
「永い時を、ご苦労であった」
「あなた様も…」
新しき心の進化の旅に、出発する人間たちに…」


「祝福あれッ!」