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● エルレーン(El-raine)
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「人間よりとっさの思考スピードに差がある」というハ虫人類の弱点。
ゲッターチームと戦う上でその弱点がネックになっていると考えた恐竜帝国が、
リョウのDNAを利用して作ったクローン。
ガレリイ長官が作成主。

50体のクローンの生き残り、No.39(だが、本人はナンバーで呼ばれる事を嫌う)。
彼女は残りの49体を全て自分の手で殺し生き延びたのだ。
その後、恐竜帝国のキャプテン・ルーガに預けられ、彼女から恐竜剣法や生きる術を学ぶ。
だが、恐竜帝国に身をおきながらも、彼女は「人間」であるゲッターチームに自ら近づき、
自身と同じモノである「人間」を知ろうとする。
様々な出来事を経て、彼らとの間に友情を育むが…
ゲッターチームが親友・キャプテン・ルーガを倒してしまったことにより、事態は一変する。
リョウたちへの思いと、親友ルーガを殺した彼らへの憎悪との相反する感情に苦しめられ…
ついにはリョウのイーグル号を道連れに自爆する。
しかしその際、あまりに近いモノ同士であるリョウの精神の中に彼女は取り込まれた。
以後、彼女は自分を救ってくれたリョウのために、その仲間であるゲッターチームのために戦う事を誓う。
そして彼女が恐竜帝国の様々な情報を提供したことによって、
早乙女研究所は恐竜帝国マシーンランドを発見、その破壊に成功する。
恐竜帝国の滅亡を見届けた彼女は、自分はもはや存在意義を失ったと感じ、
リョウの中で深く永い眠りについた…
リョウの精神の中で、全てを見ながら、彼女は眠りつづけていた。

彼女はリョウとは違い女の子のようにふるまう。
彼女には基本的に知識が欠けており、唐突な行動に出る事が多い。
ただし、機械方面には異様に詳しい(ガレリイ長官が、エルレーンの作成時に施したインプット知識の関係)。
特に彼女は言語運用において問題が多い(まだ知らない、「白紙」という意味で)。

性格は、とことんマイペース。
というよりも、そうならざるを得ない。
おっとりとした態度、子どもっぽい話し口調などからわかるように、
普段はふんわか、ふわふわとしている
(ただし、戦闘時はまったく別…その時は、「さすがに顔つきが変わる」<キャプテン・ルーガ談>)。
しかし、根は案外理を重んじる面があり、物事の意味や道理を求めたがる傾向がある
(彼女が好む「どうして?」という問いかけは、その面が如実にあらわれる言葉でもある)。

エルレーンは「兵器」として作成されたため、非常に高い戦闘能力を生まれつき持たされている。
格闘技はいうまでもなく、キャプテン・ルーガから教わった
恐竜帝国に伝わる剣術、恐竜剣法をも使いこなす。
ただし、彼女はその恐竜剣法の5つの奥義のうち、4つしか習得していない。
また、エルレーンの特殊な力として、「見たものをそのまま真似られる」力がある。
彼女はこの能力を使い、かつて敵として対峙していたゲッターチームのメンバー・巴武蔵の必殺技「大雪山おろし」を用いることができる。

キャプテン・ルーガによって名づけられたその名の由来は、恐竜帝国の古い言葉
…『エル(El)』は風、『レーン(raine)』は滅び。
『滅びの風(El-raine)』、
恐竜帝国の古い伝説にある、地上にかつて栄えていた恐竜帝国を滅ぼした破壊の女神の名…
つまり、『ゲッター線』の意味である。


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