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恋愛小説 「パソコンと私。」


告解(It's a confession)。
もしくは、不愉快なsession。
そして、己のことしか考えないcompassion。

その日は、一日も違う(たがう)ことなくやってきた。
シンプルなダンボール箱から姿をあらわした彼は、出かけていったときと微塵も変わらない。
「奇跡のような再会」などありえない、ともうあきらめきっていた私ではあったが、それでも心のどこかでそれを期待していたのだろうか。
軽い失望感とめまいを感じた。
電源を入れ、彼が目覚めるのを待つ…
とうとう、自分の本当の気持ちを話さねばならない、これ以上真摯な彼をたばかったままのうのうと彼と向き合っていられない。
厚顔無恥にそんなことができるほど、私は強くもなかったし不誠実でもなかったのだ。
「…ふぃーん…(人間語訳:…やあ…)」静かな内臓ファンの音。昔のように、彼は穏やかに語りかけてきた。
だが、彼の言葉は…そこで止まった。
再会の喜びを分かち合おうとしない私の姿を目の前にして、困惑しているようだ…。
それもそうだろう。あれほど病の原因を作ったことを気に病み、自分に対して深い負い目を背負っていたはずの私が、まるで…まったく感情のないモノ、そう、「機械」のような無表情さで、自分を見つめているのだから。
「…じじ…?(人間語訳:…どうした…?)」ああ、どうやら彼は記憶を失っちゃあいないらしい。
失えばよかったのに。
そんな冷酷な言葉がまた頭に浮かんだ…だが、今度は自ら首をふって否定のポーズを示すことすらしない。
もう、私は気づいてしまったのだから。
「…あのね…私は、あなたに、言っておかなきゃならないことが、あるんだ」なるべく平静を装って、私はそう口にした。
「…ざざ((人間語訳:…何だ)」
「私は、あなたのことなんか、本当はどうでもよかったんだ」
























空気が、一瞬、凍りついた。
彼は、私を見ていた。まっすぐな目で、見ていた。
私も彼を見つめ返した。
何も言わないまま。
だが、その彼の視線を避けることだけはしなかった。真正面から、受け返す。
それくらいは、私の誠実さの、最後の証拠として認めてほしいと思った。

(次回へレッツ!コンバイン)

*忘れた頃に13回目(笑)ここにでてくる「私」はゆどうふではないんですよ。いや、本当^−^;