ドイツ語アルファベットで30のお題
〜getter robot another story編〜


"s"――"das Schicksal"(運命)

エルレーン「…」
リョウ「エルレーンッ!いい加減にしろよ!お前もう1時間半も風呂に入ってるんだぞ?!倒れるぞ、しまいには!」
エルレーン「…いいのぉお」
リョウ「よくないッ!身体に悪いからでなさいッ、もうッ!」
エルレーン「やあぁ…」
リョウ「何でッ?!」
エルレーン「だってぇ、だってぇ…」
リョウ「だってじゃないッ!」
エルレーン「だって、これでキレイになるんだからぁ!」
リョウ「…?!」
エルレーン「だって、かのぉみかちゃんが言ってたもんッ!みかちゃんみたいに、おっぱいおっきくするんだぁああぁ!」
リョウ「…」



エルレーン「…はにゅうぅぅう…(ぐったり)」
リョウ「まったく…アホなことして!」
エルレーン「…みかちゃぁああぁん…」



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エルレーン「♪うつくしくなりましょ〜 ぷるぷるんのぉきゅっとぼん♪」
リョウ「えええええええええええエルレーンッ?!いいいいい、一体何をッ?!」
エルレーン「えー、おまじない」
リョウ「お、おまじない?!」
エルレーン「そぉだよ。おっぱいがおっきくなるおまじないなの」
リョウ「…」
エルレーン「健一君が教えてくれたの。かのぉみかちゃんにこうやっておねがいするの…☆」
リョウ「…ほほう…」



「ギャアアアーーーーーーッ!!」
「け、け、健一が!健一が、吊るされてるーーーーーーッ?!」
「たたたたた、高枝切りバサミ!
誰か高枝切りバサミ持ってこいーーーーーーッッ!!」



リョウ「…」



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エルレーン「♪うつくしくなりましょ〜 ぷるぷるんのぉきゅっとぼん♪」
リョウ「…と、言うわけで…どれだけ言ってもやめようとしないんだ」
ベンケイ「あらら…」
ハヤト「…ふっ、俺に任せろ」
リョウ「!…ハヤト、何か名案でも?」
ハヤト「まあ見てな…」

ハヤト「エルレーン」
エルレーン「!…なぁに、ハヤト君?」
ハヤト「一生懸命なところ、悪いが…そのおまじないは、お前には効かん。
むしろ逆効果だ」
エルレーン「?!」
ハヤト「何故なら、そのおまじないは…Cカップ以上限定だからだ!!
エルレーン「!!」
ハヤト「Cカップ以上の『ボインちゃん』が唱えれば、ありがたい効果をいただけるがな…
逆に、それ以下の女が使うと、かのぉみか様のお怒りを買い…
さらに小さくされてしまうんだぜ!!
エルレーン「は、はわわわ…(がくがくぶるぶる)!」
ハヤト「さ、今なら間に合う。かのぉみか様に謝るんだ
エルレーン「ははは、はいなの!…かのぉみかちゃん、ごめんなさぁい…
ごめんなさいするから、これ以上おっぱいちっちゃくしないでなのぉ…(超真剣)」



リョウ「…」
ベンケイ「り、リョウ…泣くなよ」
リョウ「…」



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エルレーン「♪にこにこにゃあんにゃん にこにこにゃあんにゃん
かぁいくにゃあんにゃん し・ちゃ・おっ♪」

リョウ「えええええええええええエルレーンッ?!いいいいい、一体何をッ?!」
エルレーン「えー、おまじない」
リョウ「お、おまじない?!」
エルレーン「そぉだよ。おっぱいがおっきくなるおまじないなの」
リョウ「…」
エルレーン「甲児君が教えてくれたの。ほそかわふみえちゃんにこうやっておねがいするの…☆」
リョウ「…ほほう…」



「ギャアアアーーーーーーッ!!」
「こ、こ、甲児が!甲児が、ぼろ雑巾のようにーーーーーーッ?!」
「たたたたた、タンカ!誰かタンカ持ってこいーーーーーーッッ!!」



リョウ「…」



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エルレーン「♪にこにこにゃあんにゃん にこにこにゃあんにゃん
かぁいくにゃあんにゃん し・ちゃ・おっ♪」

リョウ「…と、言うわけで…どれだけ言ってもやめようとしないんだ」
ベンケイ「あらら…」
ハヤト「…ふっ、俺に任せろ」
リョウ「!…ハヤト、何か名案でも?」
ハヤト「まあ見てな…」

ハヤト「エルレーン」
エルレーン「!…なぁに、ハヤト君?」
ハヤト「一生懸命なところ、悪いが…そのおまじないは、お前には効かん。
むしろ逆効果だ」
エルレーン「?!」
ハヤト「何故なら、そのおまじないは…」

(以下、同じやり取りが続くので省略)

エルレーン「…これ以上おっぱいちっちゃくしないでなのぉ…(超真剣)」

リョウ「…」
ベンケイ「り、リョウ…泣くなよ」
リョウ「…」



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さやか「ねえねえエルレーンさん!これ使ってみない?リフトアップブラジャーよ」
エルレーン「…ぶらじゃあ?」
さやか「ちょっとこっち来てみて。つけてみましょ?」
エルレーン「…?」

(試着中)

さやか「…どう?」
エルレーン「…!!…うあぁ…わ、私、『ぼいんちゃん』なのおぉ!
さやか「結構すごいでしょ?」
エルレーン「はぅ…信じられない、…谷間が、谷間があるのぉ…!」



(それから、一時間後)



エルレーン「…」
さやか「あれ?エルレーンさん、どうしたの?」
エルレーン「さやかさん…これ、返すね」
さやか「え、ええ?!ど、どうして?!」
エルレーン「あのね…これね、は、…外したら、すぐね、おっぱいちっちゃくなっちゃうの」
さやか「え?!…あ、ああ、そりゃあそうだけど?!」
エルレーン「でもね…それじゃ、それじゃあ、イミがないの」
さやか「…!」
エルレーン「私が欲しかったのは、『本当の』おっきいおっぱいだったの。
このぶらじゃあをつけてる時の私のおっぱいは、ただのニセモノ…
外したら消えちゃう、ただのニセモノなの」
さやか「え、エルレーンさん…」
エルレーン「さやかさん。私、やっとわかった…
きっと、これは私の『うんめい』なんだって。
自分ではどうしようもない、変えられない…
だったら、後、私にできることは…あきらめて、この『うんめい』をうけいれることだけなの」

さやか「…」
エルレーン「か、かなしいけど、…うっく、…私、あきらめる…
『ぼいんちゃん』なんて、私が夢見ちゃいけないモノだったんだ…ぐすん」
さやか「エルレーンさん…(ぐすっ)」



ハヤト「…見ろよ、ベンケイ…」
ベンケイ「ああ…何て哀しい話なんだ。俺、思わずもらい泣きだよ…」
ハヤト「そうだな…俺たちにできることと言えば、せめて」
ベンケイ「つらい決心をした、あいつをやさしく見守ってやることだけだろうな…!」
ハヤト「ああ…!」



リョウ「…」




スパロボ編・アーガマでのひと時。
人間、時にはあきらめることも必要です。

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