A War Tales of the General named "El-raine"〜とある戦記〜(9)


エルレーン「と、いうわけで!シナリオ『飛将呂布』終わりましたなの!」
巴武蔵「お疲れー!」
ブロッケン伯爵「うむ、よくがんばった!」
エルレーン「で、次は『官渡の戦い』シナリオにお引越しします!」
キャプテン・ルーガ「そうですね、家財道具をまとめねば」
キャプテン・ラグナ「さて、新天地は如何いたしましょう?」
車弁慶「うむ?張遼を追い、曹操軍に行くのではないか?」
神隼人「…非効率…」
鉄甲鬼「な、何が『非効率』なのですか、神隼人殿?」
流竜馬「武将との『回想』は、どうやら一部将につき一種類らしいのです」
巴武蔵「あー、それじゃ張遼さんじゃまた同じモノになっちゃうわけね」
車弁慶「何を言う!一人の将に付き従い生涯尽くす、それが忠節というものだろう」
ブロッケン伯爵「だが…新たなる門出だ、せっかくならば新たなる強き将の元に馳せ参じるのもいい経験になる」
流竜馬「ああ、そうですね…今までと違ったものが得られるかもしれません」
エルレーン「…」
鉄甲鬼「で、では、孫権軍の呂蒙殿はどうでしょう?知友兼ね備えた、まさに『智将』だそうで」
神隼人「…劉備軍に行けば、そのうち伏龍と鳳雛があらわれるやも」
巴武蔵「ああ、諸葛亮さんとホウ統さんね。確かに可能性大だよなー」
キャプテン・ルーガ「エルレーン様は大斧の使い手。曹操軍には大斧をすなる徐晃様がおられますよ」
流竜馬「仁義の将として名高い、劉備軍の関羽殿にお仕えするのは如何でしょうか?」
車弁慶「いやいや、それならば孫権軍の太史慈も捨てがたいぞ!」
エルレーン「…」
ブロッケン伯爵「うーむ、なかなか難しいが…エルレーン、お前はどうしたいのだ?」
エルレーン「…」
キャプテン・ラグナ「おや?もしかして、もう心に決めておられるとか?」
エルレーン「…」
車弁慶「ん?どうした?黙っていてはわからんぞ」


エルレーン「…(・∀・)ニヤリ」


『…?!』
エルレーン「え、えへへへ…み、みんなには悪いけど…もう、次に行く場所は決めてるんだ」
流竜馬「そうなのですか…?!で、では、何処に?」
エルレーン「…え、袁紹軍★」
『え、袁紹軍?!』



鉄甲鬼「あ、あの、袁紹軍に?!」
キャプテン・ルーガ「何故、そこに?」
エルレーン「うふふ…だ、だあって、」


エルレーン「あ、あそこには…ほ、宝剣の神様がいるんだよぉ★」


車弁慶「ほ…」
流竜馬「宝剣の、神様??」
巴武蔵「…主君の袁紹のことだろ、あの声裏返るオッサン」
エルレーン「おおお、オッサンだなんてぇ!し、失礼なこと言っちゃダメなんだからぁ!」
巴武蔵「えっ、だって、あのキンキラキンのド派手で趣味悪い鎧着て戦場駆け回ってるオッサンだろ」
エルレーン「ちち、違うもん!え、袁紹様は名族なんだからぁ!名族は偉いんだからぁ!」
巴武蔵「…?!」
ブロッケン伯爵「え、エル…」
エルレーン「そう!袁紹様は宝剣の神様、袁紹様はとっても偉い名族様なんだからぁ!」
キャプテン・ラグナ「…」
エルレーン「名族、めい、ぞく…め……」
鉄甲鬼「え、エルレーン様?」


エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」
『?!』



エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」
車弁慶「ど、どうしたというのだああっ?!」
流竜馬「え、エルレーン殿、お気を確かに!」
エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」
神隼人「…名族、病」
キャプテン・ラグナ「…『名族病』?」
神隼人「宝剣を使いはじめてから、数百日すると…宝剣使いがかかる、流行り病だ…」
エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」
神隼人「何でも、宝剣に秘められた『名家の威光』に当てられて、袁紹に絶対忠実を誓ってしまう、とか…」
巴武蔵「あーなんか目がイッちゃってるなぁ…そんな病気あるんだぁ」
キャプテン・ルーガ「…これは、深刻です」
エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」
鉄甲鬼「あ、あああッ?!こここ、これを見てください!」
ブロッケン伯爵「ど、どうした鉄甲鬼!」
鉄甲鬼「く、勲章箱の天板の裏に…!」
ブロッケン伯爵「?!な、何ィィィィッ?!…え、袁本初の武露舞弩(ぶろまいど)だとおおおお?!」
巴武蔵「…うわー趣味悪ぃ、どうかしてるぜエルレーン」
神隼人「すこぶる、重症…」
キャプテン・ラグナ「ふうむ、『名族病』…このような恐ろしい病があったとは」
エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」
流竜馬「そ、そう言えば…宝剣を使い始めてからというもの、少しおかしいなとは思っていました」
ブロッケン伯爵「それは、確かに…刻印『突』で、『名族炉蹴津徒(ろけっと)きゃははははは!』などとけたけた笑いながら、意味なく飛び込み頭突きをしまくったり」
神隼人「刻印『砕』で、『消えろ下郎どもぉー!名族御雄羅(おーら)!』などと叫びながら雑兵を斬っていたり…」
エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」
キャプテン・ラグナ「これは…もう、何か、駄目そうですね…」
流竜馬「せ、説得しても聞き入れていただけなさそうです」
キャプテン・ルーガ「仕方ありません…エルレーン様がそこまで望まれるのでしたら」
鉄甲鬼「で、では?」
キャプテン・ルーガ「…次シナリオ、私たちは袁紹軍に向かうこととしましょう」
エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」


車弁慶「ししし、しっかりしろエルレーン!正気を取り戻せ!」
エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!」
巴武蔵「…もう無理だよ車、あきらめようぜ?」



エルレーン「( ゚∀゚)o彡°めーいぞく!めーいぞく!きゃはははははははは!」
車弁慶「え、エルレーーーーーン!帰ってこぉぉぉぉぉぉぉいッ?!」

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