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◆ Requiem〜今はもういない少女のために〜
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キーワードは「忘れない」です。
ゲッターチームはもちろん、恐竜帝国の帝王ゴールも
エルレーンの存在を忘れない、と心に誓います。
彼は本当に忘れません。
このgetter robot another storyが終わった後、
やはり続きものの「スーパーロボット大戦α外伝」を題材にした
super robot wars alpha gaiden another storyというのを書くつもりですが
(もうちょっとだけは書いてる)、
そこでこのことも書くつもりです。

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◆ 朱(あか)い空間
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リョウの精神空間に取り込まれたエルレーンの章です。
彼女はリョウの中にかえったことに喜びもしますが、
その実そのことを内心いぶかしんでもいます。
ではなぜ、自分の意識がまだ確固としたモノとしてあるのか。
ではなぜ、リョウには自分の声が聞こえないのか。
「自分はリョウの中で『異物』なのではないか?」という思いが、
そこから生まれてきます。
…そして、彼女はリョウと再び言葉を交わすことを、あきらめざるを得なくなります。

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◆ Monologue〜Nobody hears, Nobody knows〜
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エルレーンのモノローグ。
前章の続きです。
結局、エルレーンはリョウのこころの中にあっても…自分と同じモノに取り込まれながら
自分の意識、自分の記憶をはっきりと持っています。
それは彼女が「エルレーン」であり、「リョウ」ではないからです。
だから、彼女はリョウの中では「異物」…
だから、エルレーンはリョウの力になることを決心しながらも、自分の存在自体を
リョウに気取られることは避けようとします。

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◆ re-incarnation
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Bringing back of a soul after death into another body.
It's REINCARNATION.
だから、リョウは彼女の「魂」の社。

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◆ 恐竜帝国の謎を追え
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エルレーンが語る、恐竜帝国のこと。
恐竜帝国マシーンランドのこと…
そういや、この題名と同じ名前の章がアニメ版にもあります。
「地竜族」という、妖術を使うがゆえに
最下層に閉じ込められている種族がいる、とか。
で、ゴール様たちは貴族なんですって。
ああ、やっぱり恐竜帝国にもあるのね、階級って…

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◆ I am "the arms", like your Getter Robot.(2)
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エルレーンが目の前で…実に淡々とハ虫人を殺す様を見て
ゲッターチームは衝撃を受けます。
もちろん恐竜帝国でだって「殺人」は罪ですが。
しかし、「敵」とみなしたものに対するエルレーンの冷酷な、冷酷すぎる対処は
さすがに彼らにとっては恐怖と驚愕の対象です。
ちなみに、血液はお湯ではおちません。凝固しちゃうので、必ず水で洗いませう(笑)

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◆ what makes a monster, what makes a man...?(2)
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以前「バケモノ」という言葉を投げつけられた元気に対して、
エルレーンは非常に怯えます
(第十五章「what makes a monster, what makes a man...?」で)。
そしてそれは、かつてキャプテン・ルーガの妹、リーアにもいわれた言葉です
(第五章「Mensch oder Scheusal, wer ist jeweils wer...?」で)。
それはエルレーンの自我を何処までも追い詰め、揺さぶる言葉…
ハ虫人の少女、リーア。
人間の少年、元気。
ハ虫人と人間、対立するサイドの両方に位置するエルレーンにとって、
「バケモノ」という言葉を投げつけたこの二人…すなわち、「子ども」は
自分を忌み嫌い排除する、「恐怖」の象徴なのです。
「ハ虫人」からも、「人間」からも「バケモノ」とさげすまれた恐怖。
その恐怖は二人の共通点、「子ども」という点に集約されてしまったのです。

;The Bells of Notre Dame
So, here is a riddle to guess if you can
Sing the bells of Notre Dame
What makes a monster and what makes a man...?

Sing the bells, bells, bells, bells, bells, bells, bells, bells,
Bells of Notre Dame...!

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◆ Ride on, Ride on, Ride on!
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ムサシ君はバイク乗れません。自転車も乗れません
(でも、一回何とか乗ってたときあったな、バイク<補助輪つきじゃないやつを>…)。
それを思うたび、「やっぱりバランス感覚があまりなかったのかもしれない」と
思ってしまい、哀しくなります。
だって、テレビアニメ版最終回で彼がやった失敗にも、それが感じ取れてしまうから…

まあ、それはそれとして、バイクに乗るエルレーンの話です。
あと、エルレーン…自分が眠っているときの「もう一人の自分」のせいで、
被害をこうむってしまうリョウさんの話です(笑)

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◆A sweet Dilemma
(Forget-Me-Not(「私を忘れないで」)第二章)
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リョウの机の上に置かれた半分に割られたチョコレートは、
純然たる「おすそわけ」でもあり(自分の好きなおいしいモノを彼にも分けてあげたかった)、
そして否応なくリョウに自分のことを思い出させるシグナルでもあります。
本当にリョウに自分の存在に気づいて欲しい。
でも気づかれてはいけない、気づかれたくない…
1/2のチョコレートは、エルレーンが抱えるそのジレンマへの、
彼女なりの抵抗、解決策です。
もちろん、それが本当の意味でリョウに届いたのではないのだけれど…

この章は、前半が楽しげな分、後半が痛いです。
かえって痛く感じます。
ところで、カップ一杯分のコーヒーに角砂糖6つって、
とんでもない量ですよね。
ここまでではないにしろ、小学生の頃は
ムサシ程度の量の角砂糖を使ってコーヒーを飲んでいたような気がします。
今はクリーム一杯だけでよくなったのが本当に不思議です。

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◆ Homo cantans(うたうひと、ひとはうたう、ひとがうたう、うた)
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歌が好きです。
アニメソングが特に好きですが、それだけじゃなく、いろんな歌が好きです。
本気で歌うときは、どうしても感情がそこに流れ込みます。
イルカとか小鳥とかはコミュニケーション方法として「歌」を使いますが、
人間は…おのれのこころを音にして、空気を震わせることができるのです。
自分のために。誰かのために。
ちなみにタイトルラテン語ですが、間違ってたらかっこ悪いですね^−^;
cantansはcantare(歌う)の現在分詞形(のはず)です…
Homo=人間、cantans=歌う、「うたうひと」です。
多分…多分あってると思うんだけどなあ、変化(笑)

この章では、エルレーンにとってキャプテン・ルーガが
最も重要なロールモデルとなっていることがわかります。
泣く元気を抱きしめるのは、かつてキャプテン・ルーガが
自分にしてくれたことそのもの…
キャプテン・ルーガがエルレーンにそうやってやさしさを示したからこそ、
エルレーンはやさしさを身につけることができるのです。

この中に出てくる歌は、中学生の頃につくった「歌詞」です。
「ファイナルファンタジー5」の「親愛なる友へ」という曲で
歌えるようになってます(笑)
ゲームが好きだったんだよ、当時も(笑)


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