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◆ 流 竜馬について
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どうして「男装の麗人」にしたかはよく覚えていない。
ただ、ふっとそう思っただけだ。
だけど、その事によってアニメ版でちょっと嫌いになっていた彼が大好きになったのは否めない。
多分、そのかえられない事実に悩みながらも、
自分にできる事を必死でやっていこうとするその姿とけなげさが好きなんだろうと思う。
自分で作ったキャラクターながら。

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◆ エルレーンについて
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私が考えたオリジナルキャラクターだが、その元はかなり
「ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット」に負っている。
何も知識がない状態から、学びつづけ、変わっていく…
その素直さや無邪気さも、ワンダープロジェクトJ2のジョゼットから連想されたものだ。

また、彼女はリョウからクローニングされた存在としている。
だから、「存在理由(レゾンデートル)」に欠けている。
getter robot another storyのほうでは、そんな彼女の苦悩と、
リョウたち人間、そして親友であるキャプテン・ルーガとの出会いによって変わっていく
彼女の激しく揺れ動く自己認識を書いていきたい。

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◆ 名前
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エルレーンが自分の名前に固執するシーンを何度か書く。
それは彼女がクローニングされた存在であり、50人同じ人物が作られ、それらとの差異を自分でも強く認識したいからである。
「自分は特別だから、生き残った。特別だから、名前をもっている」
そしてそれは
「名前をもっているから特別なんだ」
さらに
「名前をもたない者は、モノに過ぎない」という考えへと帰着していく。

人は自分の名前に固執する。
名前を付けた時点で、それは特化され、個として認識される。

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◆ 流竜馬と、エルレーン
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お互いが、お互いの鏡。
お互いが、お互いのシャドウ(精神のバランスをとるために生み出される、誰の心にもいるもう一人の自分、
自分の性格と逆の性格の人格を示す心理学用語)。
お互いが、お互いの守護者(ガーディアン)。
リョウは炎…炎から風、エルレーンがまきおこる。
そして風が吹き荒れると、炎はより強く燃え上がる。
そしてさらに強い風が生まれる。

しかし、こちらのgetter robot another storyのほうでは、大体
物語2/3くらいまで、彼自身が(自らのクローンである)エルレーンを最も強く敵視している。
それは自分の秘密として押し隠している「女性性」を
エルレーンが何かまうことなく発散させているせいだが、
そのことに気づいてから…彼女にその秘密がばれてからは
態度を軟化させていくことになる。
そして、まるで自分の影のように、自分とまったく違う行動、思考をとる
エルレーンに対して、しだいにシンパシーを抱く。
そしてそれが「自らの半身」とも言えるような感覚に変化する。
エルレーンの「死」によって、彼はその半身を失う(だが、ある意味では彼は再びエルレーンを自分自身のものとして取り戻したことになる)。
恐竜帝国が滅んだ後、リョウの中に生きるエルレーンは深い眠りに落ちる。
そして…super robot wars alpha gaiden another story…惑星ゾラにて、
彼は再びエルレーンに巡りあう。

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◆ 神隼人と、エルレーン
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無邪気なだけのようですが、エルレーンは割と面食いなところがあります。
クール系二枚目のハヤトと三枚目のムサシでは、対応が多少違ったりして(笑)

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◆ 巴武蔵と、エルレーン
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一番最初にゲッターロボを知ったのは、ゲームの「スーパーロボット大戦α」だったから気づかなかったけど(ムサシは目立たない)。
アニメのゲッター見て、初めて気づいた。
ムサシって本当いい奴だ。偶然であった子供のためにバイトして
遊園地代を稼いだり、一生懸命バイクの練習をしたり…
「どうしていつもこーなんだろ、オイラの役目…いつも三枚目ー!」と
彼自身は言っているけど、私は本当に彼がいい奴ですごい奴だと思う。
だから、最終回の特攻は本当に衝撃的だった。
はじめ見たとき、「あれ?これで終わり?」っておもうほどあっけなかった。
でも、後から気づいた。
それは…突然来る「死」のパターンなのだ。
じわじわ死ぬものもいるが、彼のようにふっと消えてしまう者もいる。
その時、彼の死は…ほんとうにあっけなく見えてしまうものなのだ。
…それはさておき、この話でもムサシはいい奴である。いい奴にしたかったのだ。
人のいい、心優しい彼が、ゲッターチームの中で一番最初にエルレーンと心通わせる。仔猫たちを通じて…
そして、彼を通してエルレーンは確信を得る。
「人間」は「バケモノ」ではないということに。

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◆ キャプテン・ルーガ
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誠実・誇り高く・強く優しい。理想を形にしたようなキャプテン・ルーガだ。

彼女はエルレーンに対しては
「母親」「親友」の両方の要素をもつ人物である。
彼女は戦う術しか彼女に教えなかったと思っているが、
実はその存在自体がエルレーンにとってはもっとも大きな「教え」だったのだ。
彼女がいなければエルレーンはプロトタイプのようになっていたであろう。
エルレーンを『人間』にする余地を与え、愛情を与えた。
その意味でも彼女はエルレーンの母親である。


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