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あしゅらとブロッケンの「お悩み相談室」！

相談11：
あしゅら男爵様、ブロッケン伯爵様、始めまして。
妖魔帝国のドローメです。
いつもライディーンにやられてばかりですけど、
どうしたら強くなれますか?
（ドローメさん）

あしゅら：ドローメ？
ブロッケン：ドローメ…？
あしゅら：ヨウマテイコク？…ブロッケン、お前聞いたことあるか？
ブロッケン：さあ…とりあえず、調べてみるか
あしゅら：ネットは便利だな

（ドローメについて調べ中）
→結果（イメージ）

ブロッケン：…。
あしゅら：…。
ブロッケン：（小声で）よ、要するに…やられ役って奴か
あしゅら：（同じく小声で）わ、私たちの世界でいうところの「鉄仮面」「鉄十字兵」みたいなもんか
ブロッケン：（さらに小声で）強くなりたい…って
あしゅら：（なおさら小声で）やられ役が主役に勝てるわけがなかろうに…
ブロッケン：…。
あしゅら：…。
ブロッケン：…。
あしゅら：あ、あのな、ドローメとやら…
ブロッケン：お前には無理だからあきらめろ
あしゅら：？！…ぶ、ブロッケン貴様ッ？！
ブロッケン：仕方なかろうが、現実をまっすぐに見つめる、というのも、生きていくうえで避けては通れぬことだ
あしゅら：し、しかし…
ブロッケン：何だ、文句があるのか？
あしゅら：お前にはわからんのかブロッケン！こやつの状況はすなわち！私たちと同じなのだぞ！
ブロッケン：…！
あしゅら：主役にやられるために道化を装い！主役にやられるために策を練り出撃し！主役にやられるためにその存在価値が在る！
ブロッケン：…。
あしゅら：だが、そんな私たちでも…輝きたいではないか、勝ちたいではないか！
ブロッケン：…。
あしゅら：ライディーンを倒したいというこのドローメの思いは、私たちのものと同じ。憎きマジンガーを倒したいと願う私たちと同じなのだ
ブロッケン：…そうだな
あしゅら：「やられ役」であろうと、こちらにはこちらの意地がある
ブロッケン：こっちにはこっちの意気がある、ということか…
あしゅら：と、いうわけでドローメ。お前に策を授けよう
ブロッケン：…ふん
あしゅら：お前は、確かに弱い。そして、その体躯も小さくはかない。
だがな、ここは「質より量」だ
ブロッケン：と、いうと？
あしゅら：グンタイアリというアリがいる。
1匹1匹はか弱いが、集団で自らより遥か大きい得物に立ち向かうという。トカゲや鳥すら襲うそうだ
ブロッケン：なるほど。集団で戦え、ということだな
あしゅら：できれば、ライディーンではなくそのパイロットを狙うとよかろう。
間違っても「一対一で正々堂々」とかせぬように
ブロッケン：どこかの鬼の国の阿呆みたいにな
あしゅら：それではな、ドローメ。くれぐれも無駄死にするなよ！
ブロッケン：…無理なようなら、逃げてしまえよ。
死んだら、何もかも意味がなくなるのだからな！