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 第五章 生まれもっての才能か?!〜顔〜


。遺伝子により決定されながら、その人間の才能のひとつと換算されてしまうもの。一番人間の体の中で特別視されるもの。
「お母さんどうして私をこんな顔に生んだのッ」と詰め寄った方も多いのではないだらうか。
しかし、ギャグの世界ではむしろそのハンディ(ここではあえてそう呼ぶ)こそが武器となる。
そう、フィジカルギャグの中でも大きなウェイトを占める、「顔ネタ」。その材料となるのだから。

さて、どんな顔が材料にしやすいか…これは誰もが感覚的に知っていると思われる。
「典型的な美」の条件から逸脱するものがそうなのだが、むしろ現実にはそちらのほうが多いだろう。
では「典型的な美」とは?…ある文献では「ゆがみの少ないもの」という条件があった。
(要するに、目に高さや唇、鼻などが左右対称かつ平行に近いものということだ)
ほかの条件としては「バランスが取れている」(黄金比)があげられるだろう。
が!!そんなラッキーガールオアボーイはあたりまえだが少数派。
まあ普通はわれらのやうな「不具合のある顔」のほうが多いわけだ。
ではそれをギャグに昇華するために必要な条件を考えてみる。

@その部位(もしくは特徴)が突出している。
一目見ただけで「あっ。」と気づくぐらいのものでないと、ギャグとして使用したさいにわかりづらい。
@受け取り方の問題
基本的に、自分から仕掛けるにしても人から突っ込まれるにしてもやはりそれをギャグという形で周りの人に気づいてもらうためには
ある程度決まった形をとらざるを得ないだろう。
(1)のりつっこみ
誰かがその特徴に触れた際に、その話題をさらに発展させ即座にひっくり返すというもの。
(例)「あ、こんなところにいい鏡が」
「そう、よーけひかっていい具合…ってわしの頭かーい!!」
(2)ふりボケ
自分でネタをふっておいて、突っ込んでもらうという方法。
(例)「あ〜あ、アゴが重くて疲れるわぁ。」
「なんでじゃ!」
そしてなによりもこの種のギャグには「明るさ」が要求される。

だがこの問題は奥が深い。まだまだ考察は浅いものにとどまっている。
今後も考察を重ねたい。