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はなぢと私。〜はなぢの流れのように〜


嗚呼、行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。そしてはなぢもまたしかり。

こう長明さんがいったかどうかは知りませんが、まさにこんな感じです。

脈々と流れ消えていくはなぢを見ながら、私はふとあの事件を思い出すのです。


熱い日本の熱帯夜を乗り切るためにはさわやかシャワーですな。

そんなこころもちで私は風呂場でシャワーを浴びておりました。

すでに時間は11時半を過ぎ、だいぶ眠気も出てきたころ。

半分うつらうつらしながら、私はあかすりタオルで体を洗っておりました。

そうこうしているうちに、私はふと思ったのです。

『このボディシャンプー、こんなオレンヂ色してたっけ……』

……そんなはずはない!はっと気づいたときにはもう遅かったのでございます。

湯気で曇った鏡に映る私の鼻からは、真っ赤なはなぢの川が!!

そうです、昔美術で習いましたね。あかしろオレンヂ色

真っ白なボディシャンプーの泡は私め自身のはなぢによって柔らかなだいだい色になっていたのです!

「あわ、あわわわ」ギャグではなく。慌てた私は思わず両手を合わせて流れいく液体を受け止めていました。

しかしそんなことしてもどうにかなるわけでもなく…

まるで「サイコ」の一場面のように水と混ざってマーブル模様がタイルの床に描かれていきます。

私はそれを見ながら「ああ、もったいねぇなぁ」

わけのわからない感想を漏らしていたのでございます。


みんなもぜひ試してみよう!(本当にオレンヂ色になります)