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「ゲッターロボGと私。」


第三十一話 燃えろ!リョウの剣
☆三行あらすじ紹介
リョウの父・流竜作(65)は合気道の名人。東京で行われる剣道大会に参加することを聞いて、彼は応援に駆けつけます。
しかし、その会場で父は汚い手口を使った男にやられ、倒れ伏す…!怒りのリョウを襲う、奴らの手勢!
○案の定、それは百鬼帝国・大剣鬼の仕業!ハヤト・ベンケイとともに、リョウは憎き父のかたきを打ち払う…!
☆ゆどうふ感想
○リョウ「毎日の訓練に手は抜けないよ!」
とかいうわりに、何か父親との記憶を思い出して、訓練中にピンチに陥るリョウ。
そんなリョウにハヤトが言う:
ハヤト「百鬼帝国と言うバケモノ相手にやってると、家庭と言うものの味が非常に恋しくなる…なあ、リョウ?」
そしてベンケイ:
「ああー、ホームシックってやつかあ!」
ちょ、直球過ぎ!せっかくハヤトが遠まわしに言ってんのに(笑)
で、まあ、直球で痛いトコつかれたリョウさん、ベンケイに対して意味なくキレました(笑)
リョウ「リーダーは俺なんだ、言うとおりにしろ!」
お前がな(笑)
○剣道大会でやられた父を見舞うリョウの元に、刺客が!
しかしこの大会、くさりがまをぶん回すようなとんでもない奴もいたりして、別の意味でリョウもそりゃ不安感じますわ(笑)
○リョウが抜けたゲッターチーム(ハヤトandベンケイ)は、必死こいて百鬼メカを迎え撃つ!
リョウがいないからって泣き言いうなよ、と言われたベンケイ、言い返す:
ベンケイ「泣き言なんて言ってねえや、ちょいとリョウのことを心配しただけだい!」
いい奴だなお前は つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
○そして、リョウが加わり百鬼メカと改めて対決!
決戦の末、リョウは父を傷つけた憎い百鬼百人衆を打ち倒した…!
そのゲッターロボGの勇姿を、研究所から見守る早乙女博士、ミチル、研究所員、流竜作…って、
エーーーーーーーーーちょっとお父様あなたいつの間に病院からこっち来てんのーーーーーーーー?!
何ちゃっかり意識回復してんのねえーーーーーーーー?!
第三十二話 元気あの子って何なのさ!
☆三行あらすじ紹介
浅間山に静養に来た、かわいらしい女の子・マリア。彼女と仲良くなった早乙女元気、すぐに彼女に熱を上げます。
だが、彼女を恐怖させていたのは、かつて見た恐怖…街を襲う、「光る青い玉」!その姿を見たとき、彼女の脳裏によみがえる光景!
○しかし、それこそは百鬼のメカロボットの姿!マリアの言葉にヒントを得たゲッターチームは、見事その悪を打ち砕くのだった。
☆ゆどうふ感想
○すりむいた元気の膝の怪我に、消毒もせずにハンカチを巻くマリア。
ねえ養護の先生(同僚)、これって正直怪我によくないんじゃあ…
○今回、すっげえええ珍しいことに、タイトルコールはハヤトの声そのまんまです(笑)
○マリアに一目ぼれした元気、ちょっと動きと表情がヤバイです(;´∀`)
○ベンケイ、ゲットマシンでの哨戒飛行中に堂々居眠り(笑)
「いざという時眠くて戦えなくては困る」と、リョウさんベンケイのポセイドン号(オート操縦)の面倒見ると言い出します。
そして、3つ数える間もなく思いっきり眠りだすベンケイさん(どれだけ寝付きいいんだお前は)(笑)
が…次にさわやかにお目覚めになったときには、流竜馬さんがブチキレそうなほどに怒っていらっしゃいました(笑)
以下、その会話:
リョウ「馬鹿野郎!もう朝だ!」
ベンケイ「えっ何だよ〜起こしてくれりゃいいのに〜」
リョウ「起こしたよ、何度もなあッ!」(←キレてます)
ベンケイ「えーそう、そいつはすまなかったな…何だったら、今から眠るかい?」(←あんまりすまなそうにしてない(笑))
リョウ「もういいッッ!!」(←めっちゃブチキレ)

そんでもって、怒られたベンケイさん↓
ベンケイ「くそ〜…こんなに怒鳴られるのも、元はといえば百鬼帝国のせいだ!」
他人のせいにしやがりました(笑)

○トラウマから、光る青い玉を恐れるマリア…しかし、元気はそれを克服させようと、「光る青いモノを見るために横浜に行こう」と言い出します!
…だからさ、恐怖症(フォビア)って精神にかける負担が大きいんだから、そんな根性論で何とかするもんじゃないんだよ…
行動療法でも、段階踏んで治していくんだしさ(系統的脱感作法など)…
○しかし、今回の百鬼の武器。考えても考えてもよくわからんままでした。
第三十三話 夕焼け空が知っている
☆三行あらすじ紹介
百鬼帝国の開発した恐るべき新兵器、その名はクレイジービーム。人間の精神機能を破壊する邪悪なる光線!
その光線は容赦なく街の人々を襲う!博士の制止も振り切り、ゲッターチームは出撃する!
○クレイジービームの脅威におびやかされながらも、彼らは何とか百鬼メカを撃破することに成功する…そして、夕焼け空を往くゲットマシン。
☆ゆどうふ感想
○クレイジービームの餌食となったかわいそうな運転手さん…す、すげえヤバい。
大丈夫なのかこれ放送して(笑)
○ニュースを読み上げているアナウンサーさんまでもが犠牲に!いきなりお壊れあそばしになり、自慢の喉を披露しだす…
我らがヒーロー車弁慶、そんな彼の姿をテレビで見て心底おかしそうにゲラゲラ笑っております(笑)
○しかし、今回の作戦、人間世界を混乱させるには十分ですが、かなりイヤ〜な作戦ですね(笑)
○医者「脳が壊れちゃってますね」←アンタ、なに言い切ってんだ医者(笑)!
どうやらこのクレイジービーム、脳神経細胞(ニューロン)のつなぎ目であるシナプスを破壊するという方法らしいんですけど、
シナプスが破壊される→神経間の情報伝達が行われなくなる、ということになるので、
「狂う」というよりは「動けなくなる→死亡」という状態になるような気もするんですけど。
○ビルからゲラゲラ楽しそうに笑いながら人々が飛び降りていく1コマ…怖すぎます。
○早乙女博士の命令どおり、研究所に待機していた三人…が、そこに半狂乱の女性から電話がかかってくる。
女性「ゲッターロボは何をしてるの?!私の坊やが…!」
この悲痛な叫びはリョウの心を動かし、ゲットマシンの発進を決心させます。…博士の命令をも、無視して
人々の嘆き、苦しみに呼応する勇気ある若者たちの図…なのですが。
…ですが、私には、このシーンはまったく違ったように見えました。
ゲッターチームが百鬼帝国と命を削って戦うのは、百鬼が早乙女研究所を狙い、ゲッター線増幅装置を狙う(ひいては世界征服)ためです。
つまり、彼らの戦いは主に自衛の戦い。
それなのに、なぜ彼らが出張っていかねばならないのか?自分たちの命も顧みずに?
…そして。
この女の人には、わかっていない。
ゲッターロボを駆る若き勇者、ゲッターチーム。彼らが如何に勇敢かつ熟練のパイロットであったって。
リョウは、流竜作やその妻にとって。
ハヤトは、神大造や神明日香にとって。
ベンケイは、車大作やその妻にとって…
そう、彼ら自身だって、大切な「坊や」なのだ。
この女の人には、見えていない。
彼ら自身にだって、彼らを思う家族たちがいるということが。
だが、彼女は何もない。戦う術も、力も。そして、その意思も、はじめから。
彼女は、弱いから。だから、彼女は当然思う、強いものが、強き力持つものが、この状況をどうにかすべきだと。
そして、その力の持ち主…ゲッターチームが何もしないから、私の「坊や」はやられたのだ、と。
ですが。
自分では何もしない、何もしようとしない彼女が、なぜゲッターチームを責めるのか、責められるのか…?
それは、力持たぬ弱者の醜き驕慢として私の目には映ったのです。
○クレイジービームを浴び、キチ○イになった自分たちを想像するゲッターチームの三人…
かなりいやーん(笑)な想像ですが…
Q.実はこの中に、一人だけ原作まるだしそのまんまの人がいます。さて、その人は誰でしょう(笑)?
○戦いが済んで、帰還するゲッターチーム…「命令を無視して申し訳ありません」と詫びるリョウたちに言を返すことなく、博士は通信を打ち切る。
博士「あー、ちょっと、勝田君…熱いコーヒーを入れてくれんかね。
…疲れて帰ってくる連中のためにな」
そして、夕日で暮れなずむ赤い空を見つめ…こう心の中でつぶやくのだった。
博士「叱るもんか…君たちのこころは、あの夕焼け空が一番よく知ってるだろうさ…!」
第三十四話 対決!百鬼三兄弟
☆三行あらすじ紹介
浅間学園野球部にひょっこり現れた大男。ベンケイと意気投合し、研究所につれてこられた彼…彼は、自らの名を清水一角と名乗った。
だが、それは一角鬼なる百鬼百人衆の変化した姿!彼は弟の二角鬼・三角鬼とともに、メカ角面鬼で立ち向かう!
○ロボットバトルを制したゲッターチームに、今度は白兵戦を挑む三兄弟!辛くもその凶刃を切り伏せるゲッターチーム…!
☆ゆどうふ感想
○ブライ大帝に「誰かゲッターロボを倒す奴はおらんのかー!」と怒鳴りつけられ、
皆目線をそらす大変素直なヒドラー・グラー以下部下の皆様。
このあたりは人間とおなじらしい(笑)
○今回のベンケイ…「ベン♪ベベン♪俺はベンケイだ〜♪」などという、まさにアニメーションの中でしかお目にかかれないような
自己紹介ソングを気持ちよさそうに歌いながら登場(笑)しかも歌詞がダサいあたりが痛々しい orz
○ベンケイ、ふがいない野球部員を怒鳴りつける。激昂するあまり、ブライ大帝のような声で(笑)
○ベンケイと清水一角の野球勝負!キャッチャーのはずのベンケイ、ピッチャー役でも剛速球投げられる逸材!
そりゃあ今年からの転校生でも速攻キャプテンになれるよな納得〜!
○試験勉強をしようという、殊勝なゲッターチーム。
ハヤト「ここんとこ出撃が多くて、ろくに勉強してる時間がなかったしな」
とはいいますが、実際単位を落としそうなのは実はベンケイさんだけだったりしそう(笑)
○メカ角面鬼を下し、ゲッターチームに白兵戦を挑む角面鬼!
俺が戦う、というベンケイをいなすハヤト、そのセリフが振るってます…「紳士は最後で、ゆったり構えてるもんだ」
そして、ベンケイ…
ベンケイ「し〜んし?この俺がァ?…へへへ、言われてみればそうだな」
おい、何本気にしてんだ(笑)
○ベンケイ君お食事メモ…めし七杯
そしてその二時間後…カレーたくさん(一角と張り合うくらい)
第三十五話 百鬼老兵は死なず
☆三行あらすじ紹介
戦艦シーフォース号を襲う百鬼帝国爆撃隊。そのさなかに、一人の若者が死んだ。その名は…牛餓鬼。
その父牛剣鬼は、百鬼帝国にて名を馳せた戦士…彼は息子の無念を晴らすため、リョウたちゲッターチームに戦いを挑む!
○「息子を殺したのは『戦え』というお前の信念だ!」リョウの叫びが、牛剣鬼を貫く。それ故に、彼は逃げずに死んだ。彼が、息子に求めたように。
☆ゆどうふ感想
○まず、最初に注意して見ておきたいのは、この「百鬼老兵は死なず」というタイトル自体です。
「老兵」という特徴的ないいまわしから、これはマッカーサーが演説の中で引用した歌の一節、
「老兵は死なず、ただ去り行くのみ」(Old soldiers never die; they only fade away.)を利用したものと思われます。
ですが、この言葉のもともとの意味は…
「(運に守られ)戦いをくぐりぬけた老いた兵隊は、死んで軍を去るのではない。そうではなく、彼は自ら軍を去っていくのだ」というものなのです。
しかし、この話の中で牛剣鬼は「百鬼老兵は死なぬのだ!」と高らかに言っています。
そして、(ほぼ自ら選んだに近い)死の運命に殉じています。
…おそらく、この言葉の意味を取り違えて書かれたセリフではないかと思います。
○シーフォース号を襲う百鬼帝国の爆撃隊!
そしてその爆撃で起こる大波!
アナウンサー「これは大変なことになりました!百鬼帝国の奇襲攻撃ですアーッ!」(大波)
ウヒョウ、こりゃあこの夏最大のビッグウェイヴだぜー!
○しかし、この戦艦シーフォース号、謎の兵器が搭載されています。
水中に放たれた魚雷を吸い込み、空中に放り出す超兵器光線。
…ちょ、ちょっと、それどこの星の技術ですかー?!

○さあ、この話でも「卑怯者」扱いされているヒドラーですが、その行動を見てみることとしましょう。
シーフォース号を襲う爆撃隊を、自ら指揮官機を操縦して率いるヒドラー。
その途中、初陣(と思われる)牛餓鬼(彼が牛剣鬼の息子です)にいたわりと激励の言葉をかけています。
そして、シーフォース号の猛攻に劣勢に断たされるも、戦わんと猛る牛餓鬼に力を貸し、
彼がシーフォース号のブリッジ(艦橋)を爆撃するために指揮官で歩かれ自ら援護射撃をかってでています。
そして、見事にシーフォース号のブリッジを破壊することに成功しますが…
あらわれたゲッターロボを見るや、「(シーフォース号攻略のために使い切って)最早燃料や弾薬が少なすぎる」といい、「撤退」を命じています!
これに従わなかったのが牛餓鬼であり、そしてそれによって牛餓鬼が撃墜され、死亡するわけです。
ヒドラー「牛餓鬼、引き返せ!」
牛餓鬼「ヒドラー元帥、僕の父さんの牛剣鬼は、空の英雄と言われてるんだ!…俺だって!」
ヒドラー「よせ!引き返すんだ!お前一人で何ができる?!」
さて、ここまで見ていてもわかるように、今回実はヒドラーはうんぬん言われるような行動を一切とっていません。
初陣の牛餓鬼を気にかけたり、その意気に感じて攻撃を援護してやったりと、むしろ評価されてもいい行動をとっているのですが…
○では、逆に評価されないのは誰か?(私の考えから行けば)…それはリョウその人です。
牛剣鬼「子どもに一対三でかかるとは卑怯でなくてなんじゃ!」
そう言って、息子の仇たる流竜馬を襲う老親、牛剣鬼!
彼はメカ牛剣鬼でゲッターロボGに戦いを挑みます。
ゲッターポセイドン、ゲッターライガーを退け…ゲッタードラゴンに剣を振るう牛剣鬼!
牛剣鬼「男なら正々堂々と戦えッ!」
だが。
そんな彼に対し、何と流竜馬はこう言うのです!
リョウ「息子を殺したのは、本当はお前だッ!!」
そして。
牛剣鬼「…若僧に、親の気持ちがわかってたまるかッ…!」
牛剣鬼「立て!戦うのじゃ!男は戦って、戦って、戦い抜くのじゃあッ!」
リョウ「…息子にも、そう言い続けてきたんだろうッ?!」
牛剣鬼「若僧め…馬鹿にしおって!…百鬼老兵は、死なぬのだ!」
冷静さを失ったかがごとく、戦いを決してやめようとしない牛剣鬼。
牛剣鬼「わしは死なぬ!わしは戦う!まだまだ戦ってやるわ!」
そして、その戦いの最後―メカ牛剣鬼は、放たれるシャインスパークから一切よけるそぶりを見せぬまま、仁王立ちのまま攻撃を受け、爆散します。
○この章では、ゲッターロボGという物語の中でもっとも残酷なリョウの姿を見ることが出来ます(本人は自覚していませんが)。
彼は、戦いの後でこう言っています。…いとも淡々と、むしろ哀れむように。
リョウ「…ただ、あの時…がむしゃらな生き方は自らを滅ぼすだけだと気づいてくれれば、避けられた戦いかもしれんが…」
ですが、この知った様なセリフには、何も感じることができない。
何故、牛剣鬼がシャインスパークをよけぬまま、仁王立ちになって死んでいったのか、ということが。
彼は、自分が息子に施した教え「戦うこと」が、それ自体が息子の運命を死に導いたのだということを識ったのです。
だが、それに気づいてなお…牛剣鬼がのうのうと生き続けることを選ぶはずがない。
息子はその信念のまま死んだ、息子はその信念に殺されたというのに!
だから。
その信念を植え付けた自分、親である自分も…やはり、戦いのうちに滅さねばならない。
だからこそ、彼はその信念の誤りを理解しても、その信念のうちに死んだのだ。
それをリョウはわかってはいない。
わかっていれば、「がむしゃらな生き方」などという突き放した言い方はしないはずだ。
リョウは、牛剣鬼の肉体はおろか、その精神まで殺したのだ。
そしてそのあげく、その彼の死に様を、彼のプライドを、彼の信念を…その哀れむような言葉で、なおも鞭打った。踏みにじった。
私は、それを残酷なモノとして捉える。
…だが、そのことにリョウが気づかないのは、むしろ彼にとって幸運なのかもしれない…
自分の言葉が、戦いを回避するように呼びかけたその言葉自体が、その敵を死に至らしめたという事実を知ったとき…
彼の精神がその衝撃に平気でいられるはずもないから
よく見てとれば、それは息子の牛餓鬼も同じだとわかるはずです。
リョウの「退け」という言葉は、「戦士」として戦おうとしている牛餓鬼にとって、侮辱以外の何物でもありません。
しかも、リョウはこんな言い方をしているのです…
リョウ「おい!百鬼の若いの!強いのはわかった!もう帰れ!
牛餓鬼「!…うるさいィッ!」

何処からどう聞いても小馬鹿にしているとしか聞こえない物言いです。
しかもこの上、牛剣鬼に対して「まだ俺を息子の仇だと思っているのか?!」などとも言っています。
そして、その最後…シャインスパークをうつ時のセリフ↓
リョウ「…馬鹿な、百鬼老兵士めッ!」
リョウは、無自覚なのでしょう。そうとでも考えなければ、いけしゃあしゃあと「がむしゃらな生き方は…」などと、言えるはずがありません。
そして、無自覚だから残酷なのです。
リョウ「今更、どうしようもねえ…」
そう、もうどうしようもない。
だが、彼は忘れてはならない、忘れることはできないだろう。この親子のことを。
それが、彼に課された、せめてもの罪のあがないなのだから。
おそらくこの章は、戦前の教育に対するメッセージなのでしょうが…私にとっては、むしろリョウの無自覚な残酷さが痛かった、そんな章でした。