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盲夏候と呼ばれた男〜夏候惇〜魏


「盲夏候ってゆうなあーーーー!!
人の嫌がるあだなつけんなああああ!!」(夏候惇)


…魏の丞相、曹操につかえた隻眼の将軍、夏候惇(かこうとん)。
彼は曹操の従兄弟でもあり、挙兵当初より部下の一人として彼につき従った猛将である。

 そんな彼ではあるが、張飛や関羽に比べるとちょっと認知度がひくうございます。
きっとこれを見た80%くらいの人が「え?誰それ?」
つぶやいたことでしょう。
 ここでは盲夏候とよばれた彼についてちょっとばかし情報を集めてみました。
勇猛果敢、ちょっぴり短気、んでもってその実すんげえいい人☆
元譲君の魅力に急接近!!
 たちあがれゆどうふ、いまこそたまごをわるときだ!!(またパクり)

<記述の最後にある[演義]は[三国志演義による情報]を、
[正史]は[三国志正史による記述]をしめしています。>

元譲君イメイヂイラスト。
左眼は、もちろん…^−^;


さあみんなで夏候惇についてお勉強しよう!!
夏候惇君いろいろエピソード集
 彼は前漢の功臣夏候家の末裔
曹操の父親は夏候家の出身なので、彼とは従兄弟ということになる。
をを、もうなんだかこんなことからも後々の彼の活躍ぶりが目に浮かぶよおだ(^_^)<演義>
夏候惇君は幼いころから槍術や棒術を学んでいたそうな。
しかし14の時に自分の師匠をバカにした男をさくっと殺しちゃった☆(あわわ)ので、
それ以後流浪の生活を送っていたそうな。
うーむ、お短気さんめ…☆<演義>
これは正史にも記述されていることで、
学問の師匠を辱めた男を殺害、気性の激しさが有名になったそうな。
元譲君、14のころからワルガキだなんて
なんかどっかの歌みたい☆<正史>
 董卓(とうたく)という支配者が都で横暴の限りを尽くしているころ、
曹操は董卓打倒の兵をあげる。元譲君も千人の兵をつれてやってきます。
敵の大将徐栄をズバッとたおし、見て見てー☆とばかりに
武勇を示しますが、この戦いは曹操の敗北に終わります。
ドンマイ、元譲君!<演義>
 常に曹操軍の先鋒として働く元譲君。しかあしそんな彼に悲劇が!!
徐州で彼らそうそう軍は三国志最強の武将呂布(りょふ)と相対します。
元譲君が相手取るは「呂布軍の良心」高順(こうじゅん)。
四十回ほどうちあったが、高順君はかなわないとみて自軍の陣地に引き上げていきます。
ところが元譲君あきらめが悪い。
そこでほおっておけばいいモノを後からドンドンついてきてしつこくしつこく追い回す。
しつこい男はもてないぞ元譲君。
しかしその光景をみていた高順の部下曹性は勇気があった。ていうか無謀…
彼はきりきりと弓を引き絞り、くらえっビューティーセレインアロー(嘘)!!!とばかりに元譲君めがけて矢を放ったのだ!!
ずぶり。(ビンゴー!!)
元譲君驚きました。なんとその矢は自分の左目にピッタシカンカンだったのです!!
あわわわわ、と内心思ったのかどうかはわかりませんが、この後とった元譲君の行動がすごい。
気合い一閃その矢を引き抜き、とれた自分の左目を…
「これは父母からの賜りものだから捨てるわけにはいかない!!(もぎゅもぎゅ)」
た、た、た、食べた!?ユアイートですか!?人体リサイクルですか!?
あまりのとんでもねー行動にフリーズしちゃった曹性君を槍でざくっと刺し貫き自軍に戻っていきましたが、
元譲君は自らの左目と勝利を逃がしてしまいました。<演義>
さていっぽう正史でも彼が呂府との戦いで左目を失ったことが書かれています。
流れ矢に当たってしまったそうですが、
食べたかどうかは書いてません(^_^);<正史>
左目を失ってしまった悲しみの元譲君。
ああ、それなのに周りのみんなはなんてひどいんでしょう。
いくら従兄弟の夏候淵(かこうえん)という同じ名字の武将がいるからって、
なにもわざわざ「盲夏候」なんてあだ名をつけて呼ぶことないじゃないっすか。
本人それを死ぬほど嫌がってたんすよ、もう…<正史>
元譲君は隻眼になってからというもの嫌いになってしまったものが一つあります。
それは
やっぱり自分が目を失ってしまったのが悲しいのね、
見るたびにぶち切れて投げ捨てて割ったという…
短気な割には、気にしいですね、彼。<正史>
 劉備の義兄弟関羽が魏の国に降伏してきたことがあります。
そのとき関羽は「劉備の居所がわかったらすぐおいとまさせていただきます」という
約束をお殿さま曹操としていました。そんなこといわれてまで、曹操は関羽という武将が欲しかったのです。
んで、なんか劉備が見つかっちゃいました。関羽早速そこにいこうとします。
関所でとめられてもそんなの無視無視!!
邪魔するものをずんばらりん、青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)でまっぷたつです。
ところが彼は元譲君の部下をも斬ってしまったのです!!
ちゅどーん!元譲君ミサイル発射!!
北に向かう関羽を追います。
いくら上司の曹操が「もういいからいかせてやれって」といっても、元譲君は聞き入れません。
関羽に追いつき、立ちふさがる元譲君。
「丞相(曹操のこと)の命令に逆らうつもりか!?」そう言い放つ関羽に元譲君怒り爆発!
「成敗してくれるわ!」とばかりにうちかかっていきます。
曹操からの使者が「だめっす夏候惇様ー!曹操様の命令ッすー!」と
二度も止めにはいりますがそんなこと聞いちゃいない。
んもうこいついてこましてお縄にしたるとばかり。
最後に彼を止めたのは同僚の張遼
彼がとうとうと元譲君を諫めるのを聞き、やむなく引き下がりました。
こうして関羽は劉備の元へともどっていったのですが、
その後ろ姿を元譲君が歯がみしてみていたとか、いないとか…<演義>
…とまあ、これだけみると元譲君は短気なおばかさんに見えちゃいますが、ここでちょっといい話。
大干ばつが起こった際、彼は堤防を作って自ら土砂を運ぶなど
内政にも力を入れた将軍さんだったんです。
また戦いのさなかでも陣中に先生を呼んで講義を受けたり
蓄財を好まず余分な財産は人に分け与えたりしていたそうな。
うーん、ナイス将軍。いいね元譲君!(^_^)<正史>
そんなチキチキ猛ダッシュな元譲君はお殿様曹操にとても信頼されておりました。
長年魏の国の官職を与えられない、すなわち「不臣の礼」をもって
あつかわれていたのです。
晩年は曹操と同じ車へ同情させてもらったり、寝室に入ることを許されたりと…
ものすごい信頼ぶりがつたわってきますなあ。<正史>
バリバリファイヤーな元譲君にも死の影がひたりひたりとやってきました。
演技での死に方は「悲惨」の一言に尽きるッス。
曹操が危篤におちいったとき、後々のことを頼もうと元譲君を呼び出すのですが
なんと元譲君、王宮の前で今は亡き皇后の亡霊を見てしまうのです!!
キャー、おばけー!!とばかりにその場にぱったりと倒れふし…
病にかかってしまった彼は曹操の後を追うようになくなるのです。
ううう、ひでえや皇后様!たたるんなら曹操だけにしとけよ!!<演義>
では正史では?彼は曹操がなくなった後
大将軍に昇進しています。しかしその数ヵ月後になくなったとあります。
バリバリファイヤーな元譲君には珍しく、安らかに眠れたことでしょう…(しくしく)<正史>
いかがだろおか!?
これで夏候惇元譲君についていろいろ
知っていただけただろおか!?

曹操と一緒にいるもんで
悪役にされがちだが、
なかなか面白いやつだゼ、元譲君!!

魏の猛将、夏候惇。
挙兵当初から曹操を支えた筆頭格。
数々の戦いに参加し、魏の国の
基礎を守った。

気性激しく、その心は清廉。
盲夏候と呼ばれた男は
まるで主曹操に付き従うように
この世界より去っていった。