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TOP「先生!ゆどうふさんったら案外マニアックなんです!」遊びをせんとや生まれけむ、ゲイムをせんとや生まれけむ。魔界塔士Sa・Ga


遊びをせんとや生まれけむ、ゲイムをせんとや生まれけむ。


どこからともなくこえがきこえてきた…
「もういちど あがってこれるかい?」


魔界塔士Saga(ゲームボーイ版)
一本の長い塔に貫かれた、階層世界。
その塔に最上階には、だれもいったことのない、楽園があるという。
その楽園を目指し旅立つものが、また一人…

このゲームは、まだゲームボーイが出て間もない頃のRPGです。
モンスター系のキャラクターは敵の肉を食って変身・成長するという肉喰いシステム、
人間はアイテムをかって成長するなど、おもしろい仕組みがたくさんありました。

ですが、このゲームが私をひきつけた、一番の理由はそれではありません。
それはシビアでハードなストーリーそれ自体です。

主人公たちは、楽園を目指し塔を上がっていく途中、様々な人々に会います。
片思いの相手を思い、病んでしまう心やさしき王。
老人に身をやつし、邪悪な青龍を倒すものを待つ龍王。
天空世界を支配する百虎と戦うレジスタンス、ジャンヌ。
そのジャンヌの双子の妹でありながら、百虎に身をうったミレイユ。
己の命をかけてバリヤーを破った、ゾクの総長。

そして、その世界全てに邪悪の影をもたらす「アシュラ」…
しかし、そのアシュラを倒し、新しい世界へ続く扉を開こうとした主人公たちは
唐突に床に開いた穴によって、また地上へ落とされてしまいます。
そのとき、彼らが聞いた声。
「もういちど あがってこれるかい?」

彼らはもう一度、ひたすら塔を駆け上がっていきます。
その途中、一つの部屋が…

そこは、シェルターでした。
三人の子どもの死体。そして、父親らしき男の死体。
そのそばに、手帳が…
「なんとか このシェルターに にげこめた。 
かぎられた みずと しょくりょうを ながもちさせるため
わたしは ほとんど てをつけずに こどもたちに あたえてきた。
だが もう げんかいだ……
ケン ユキ おまえたちを おいていく とうさんを ゆるしておくれ。
アキラ ふたりのことを たのむぞ。
かみよ わたしのいのちとひきかえに このこたちを おまもりください!
わたし…は…… 」

(そのとき、なぜかかくばくだんというアイテムを手に入れます)

しかし、父親が祈った「かみ」それこそが…

最上階、とうとうたどり着いたその場所。
泉と、雲と、橋、そして扉。
橋のたもとに、その男はいました
その男は、旅の要所要所で謎めいたアドバイスをしてきた、シルクハットの男です。
本当の残酷な真実。

かみ「やっときましたね。おめでとう!
  このゲームをかちぬいたのはきみたちがはじめてです」
「ゲーム?」
かみ「わたしがつくったそうだいなストーリーのゲームです!」
「どういうことだ?」
かみ「わたしはへいわなせかいにあきあきしていました。
  そこでアシュラをよびだしたのです」
「なにかんがえてんだ!」
かみ「アシュラはせかいをみだし
おもしろくしてくれました。
  だがそれもつかのまのこと。
かれにもたいくつしてきました」
「そこでゲーム… か?」
かみ「そう! そのとうり!!
  わたしはあくまをうちたおすヒーローが
ほしかったのです!」
「なにもかもあんたがかいたすじがきだったわけだ」
かみ「なかなかりかいがはやい。
  おおくのものがヒーローになれずにきえていきました。
  しすべきうんめいをせおったちっぽけなそんざい
ひっしにいきぬいていくすがたは
  わたしさえもかんどうさせるものがありました。
  わたしはこのかんどうをあたえてくれた
きみたちにおれいがしたい!
  どんなのぞみでもかなえてあげましょう」
「おまえのためにここまできたんじゃねぇ!
  よくもおれたちを、みんなをおもちゃにしてくれたな!」
かみ「それがどうかしましたか?
すべてはわたしがつくったモノなのです」

「おれたちはモノじゃない!」
かみ「かみにケンカをうるとは…。どこまでもたのしいひとたちだ!
どうしてもやるつもりですね。
  これもいきもののサガか…。

  よろしい しぬまえにかみのちからをとくとめにやきつけておけ!!」


かみを倒し、目の前にある、一つの扉。
新世界へとつづくであろう…

「やっちまったぜ…」
「…」
「これからどうする?」
「…」
「このむこうにべつのせかいがあるのかな?」
「いってみるか?」
「おれはどっちでもいいぜ」
「そうだな。でもここもけっこういいとこになったんじゃない?」
「いえてる。わるいやつぜんぶやっつけたからな!」
「いこう!」
「どこへだ?」

「おれたちのせかいへ!」


彼らはその道を捨て、自分たちの世界へと帰っていきます。
自らが変えた世界へと…

終わらないSaga(サーガ)、そして、始まる未来。


さあ、君もこんなすごいストーリーの
魔界塔士Sagaをもう一度やってみないかっっ!!^−^