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勝者は最後に一人微笑う〜司馬懿〜魏・晋


「走らされてないッ!オレはあいつ(孔明)に負けてねぇぞぉー!!キャシャーッッ!!」
(仲達)

おそらく彼の「司馬懿(しばい)」という本名より、字(成人したときにつける名前、あざな。)のほうが有名だろう。
そう、彼の字は「仲達(ちゅうたつ)」とゆう。ここで誰もが思い出すだろう、あの言い回しを。

「死せる孔明、生ける仲達を走らす」

これによりたいていの人は「ああ、仲達ってヘタレなのね♪」とおもっちゃうのである。
これは孔明が死没した「五丈原の戦い」においてのエピソードから派生したものである。


蜀に残された最後の柱諸葛亮孔明。彼は魏に対する北伐を繰り返した。
それをつぶしていくのがこの司馬懿仲達となる。
孔明の最後の北伐時、彼は己の死を悟り最後の奇策を残した。
それが「孔明人形で相手をびびらかしそのすきに撤退させる」というものだったのだ。
これにまんまとひっかかっちゃったので、周りの民衆達にこういわれちゃったわけだね。

でも!!!(ものすげえ強調)
司馬懿仲達がいなければあの天才孔明を止められるものはいなかったのですぞ!
結果的に彼は孔明の北伐から魏の国を守り抜いたといえるのです!
だからそんないぢめてはいけにゃい!
たちあがれゆどうふ、今こそたまごを割るときだ!!
(スクウェア半熟英雄からのパクリ)

かっこいい感じにかきたかったけど、
ムリだったよ仲達ちゃん。
ごめんよ。これで精一杯↑泣き入ってる仲達君
「仲達君女扱い事件」の仲達君いめーぢイラスト。


さあみんなで司馬懿についてお勉強しよう!!
司馬懿君いろいろエピソード集
☆彼は名門司馬氏の出身!しかもそこんちの息子さんたち、かしこいとウワサの「
司馬家の八達
(みんな字に『達』がはいっているので。たぶん名付け親かなりかんがえてたとみえる)」の
なかでもとびきりの才能を持つ男としても評判の次男坊だったんだ!
仲達君は狼顧の相の持ち主だったんだって!これはどんなのかっていうと、
彼の後ろに立って「仲達くーん!」と声をかけたら、
からだを動かすことなくその首だけが180度くるりとこっちを向いて
「はーい!」と返事できるってやつだったそうですよ!ステキだね仲達君!
そんな彼は魏の国のお殿様曹操孟徳さんに「わしの部下になってくれ」とプロポーズされちゃう☆
でも仲達君、そんな成り上がり者のところにいくのがいやだったのか、
「中風で動けません」とつれないお返事。
仮病かよ仲達君☆いまどき小学生でも珍しいね!
でもでも彼のプロポーズは激しく、最後にはなかばキレ気味…
「首に縄かけて引きずってこい!!」だなんて使者に怒鳴りつける。
半泣きの使者のようすに仲達君何か得たいの知れない恐怖を感じたのか、
プロポーズ受けちゃった。で、文書担当の補佐官になりました。
そういえばこのちょっと前、仮病使って寝込んでる振りしていた仲達君に悲劇が。
突然ふったにわか雨。お日様に干していた本のことに気づいた彼は
マッハで庭に駆け出した。…って、中風患者が何でそんな動けるんじゃ!!
あ、とおもったがこれまたおそい。下女がそれを目撃ズームイン!
「もしかしたらこの女が曹操にこのことを言うかもしれない。
そうすればダンナが危ないわ!殺されちゃうかも!」
そうとっさに判断した仲達君の奥さんは、なんとその下女を殺し、自ら家事をするように!!
このあたりから仲達君は精神的に彼女のケツにしかれていっちゃうわけです。
いやいやご奉公への道を歩み始めた仲達君ですが、
ご主人様の曹操様がなんともはや…
「あいつは人臣(誰かの下で働く人)ではない。我らの家をのっとるかもしれん」
あんたあんなにまでして欲しがった人材に対してなんだその言い草は!?
それでも地道に働く仲達君。だって逆らったら殺されちゃうもんね☆
ところで曹操様、その後変な夢を見ています。
「3匹の馬が、一つのおけ(槽)からえさをたべている」
これを当時彼と部下の夏ク(かく。漢字が出ません、IME日本語TT)は
「これは馬騰たち(当時無謀にも曹操にケンカを売った一族、馬さんたちのこと)でしょう。」とみてしまう。
いや〜おしいおしい!こたえはね、
「槽(曹操さんちの一族、つまり魏の国の王族)が、司馬懿仲達一族に食い荒らされる」!!
いやあ、まったくそのとおりだね!ナイス先見の明!!
そうそう、奥さん情報その2☆
仲達君はその後におめかけさんを作り、そちらばかりと仲良くしちゃう。
そんなおり病気にかかってしまった仲達君を、奥さんが見舞いにきてくれた。
すると仲達君、自分の立場も考えずに
「ババアはひっこんでろ!!」
ああああああ、なんてこといっちゃうんだ!!
奥さんは即座に怒り心頭に達し、ハンガーストライキ突入!!
息子もそれに同調!仲達君立場無しッ!
結局彼がわびを入れて一件落着。人間、よく考えてしゃべるべきという教訓。
曹操様が御昇天あそばされ、息子さんの曹丕(そうひ)の時代に。
在位はたった7年間でこれまた御昇天あそばされたけど、仲達君をとっても信頼してくれた。
彼の禅譲(皇帝が「すばらしい人格の人」に政治の支配権を渡し、皇帝にならせる。でも、実際はゴ・ウ・ダ・ツ☆)の際、
「一回でもいいから、形だけでもいいから辞退しとけ」という仲達の意見を聞いてくれたし、
呉との戦いで国を離れるときには本拠地の許都を仲達君にまかせている。
いやあ、あそこまで曹操様にいわれておきながらこの信頼ぶり。
そりゃもう仲達君がんばっちゃう☆
ところが、次の王様曹叡(そうえい)は仲達君大きらいだったらしく、
曹丕様御昇天後、仲達君はちょっとつらい立場に陥ります。
そんなウワサを聞きつけて、ふふふと微笑むのはそお、蜀のアイドル諸葛亮孔明!!
彼は「仲達君は謀反しようとしてるよん」といううわさをぱらりこせとおまきになった。
曹叡はもともとキライな仲達君のことだけあって、オーノー低脳過剰反応!!
よー確かめんともせんと仲達君を田舎に飛ばしてしまいます!
ただひとり曹真(そうしん)君という武将だけがかばってくれましたが、焼け石にウォーター
仲達君はとぼとぼと…いや、何かどす黒い考えをもえたぎらせながら帰郷します。
長男坊の司馬師(しばし。後の晋の景帝)になぐさめられつつ、宛城で閑居。ふにふに。
しかし並みの武将では魏の国を倒そうとする孔明に太刀打ちできませんでした。
で、しぶしぶ曹叡折れます。仲達君見事返り咲き!
そしてここから彼と孔明のアツイバトルが始まるのです。
こてはじめに孔明にたぶらかされて騒動を起こそうとしていた孟達(もうたつ。もともと蜀の将軍。魏に降伏していた)を
「お手紙でなだめつつ、油断させたところをズバッとやる」作戦で撃破。
さりげなく孔明の野望を阻止します。シブイね、おっさ…いや、仲達君☆
「泣いて馬ショクを斬る」っていいまわしありますよね。そのエピソード。
孔明は故・劉備様に「馬ショクは口だけだから…」といわれておきながら、お気に入りの彼を
とっても大事な戦略ポイント・街亭においてしまいます。
すると馬ショク君は何を思ったか、自分の策に溺れ山頂に陣をおきます。
仲達君そんなポカミス見逃しません。なんつったって狼顧の相持ってる男ですから。
バシッと撃破、これで蜀の重要拠点をゲットです。
イケイケゴーゴーで蜀の食糧基地(ギャグじゃないよ)・西城にも攻め寄せる仲達君。
でもここで彼は孔明の策にはまっちゃいます。
なんと孔明が優雅にぽろりろりと楽器をかなで、民衆も通りのお掃除。まったく平和。
「うっ!!孔明め…なんなのだあの余裕は!?
ヤツのことだから、伏兵がいるに違いない!!!」

いくら息子の司馬昭(しばしょう。次男坊。後に晋の文帝に)が「お父さん、そりゃ無いッすよ」といってもムダ!
だって仲達君たらどえりゃーおそぎゃー疑り深ゃーんですもの!!
で、撤退。その間に蜀の軍勢はゆうゆう逃げました。
これを孔明の「空城の計」といいます。
またやってきた北伐ボーイ孔明君
ここで仲達君はかつて自分をかばってくれた曹真(そうしん)君に手柄を立てさせてあげようとします。
嗚呼なんてけなげなの仲達君!
しかし曹真(そうしん)君は蜀を誘い出すのに失敗、病気に臥せってしまいます。
そして彼は仲達君に魏の国の兵権を与えるのです…
司馬懿仲達君はよくわかっていました。
いくら孔明君ががんばって戦おうとしても、蜀から魏まではあまりに遠すぎるのです。
兵隊はすっかり疲れ果て、無残な感じにぼろぼろに…
だから仲達君はじっと守りを固め、疲れた相手がボロを出すのを待つ作戦に出たのです。
しかし一度、孔明の罠が彼をとらえかけてしまいます!!
上方谷という場所、彼はある小屋を見つけました。
食料小屋かな、と思って息子二人と近づくと、なんと谷の上からたいまつや火薬が!
炎に包まれ、親子は泣きながら死を覚悟…
ところが、そこに突然恵み(?)の雨が降り注ぐ!
彼らはかろうじてそこから脱出、これよりなお守りをガチガチに固めていく方針をとるのです。
孔明君の激しいアプローチは日に日に激烈に。まるで死に急ぐかのように…
その挑発に仲達君はともかく、部下どもがはまりはじめました。
そこに孔明君からのプレゼント
なにかしら?とあけてみると…なんと女物の服と飾り物が!!
「わしらの大将を女々しいといっておるのだあ!打つべし孔明!!」部下たちいっきにヒートアップ!!
仲達君も表向きは怒ったふりをし、皇帝に「ここまでいわれちゃもうひきさがれまへん」という手紙を書きます。
しかしそれはフェイク。部下たちの気を静めるための方便なのです。
なんつったって、まってればそのうち孔明君のほうからボロを出すんですから…
辛ピ(しんぴ)という人がそれに気づき、皇帝に「今は動くな」という手紙を書けといいます
皇帝の手紙が知れ渡ると、仲達君の思惑通り部下たちはおとなしく「待ち」の戦法に従い始めるのです。
ある日やってきた孔明君からの使者に仲達君は聞きました。
それは陣形でもなく兵の様子でもない、孔明君自身のことでした。
「孔明様は鞭打ちのような微罪も自分で決済なされます。朝から夜遅くまで働き、
ご飯はあんまり召し上がられません」
そういう使者の答えを聞き、仲達君は後にもらしたそうな。
「やつは、近いうちに死ぬ」と。
赤い巨星が、蜀の陣営にへと流れ落ちていく…
この不吉なしるしを見た仲達君は、一気に攻撃に出ました。
そう、それは「孔明の死」の暗示だったのです!
追いまくる魏の兵に、蜀の兵達は退却するように見えました。
しかし、突然ひるがえる蜀の旗指物。中央、四輪車に座っているのは…
なんと、死んでいるはずの孔明!!
「うっ、ひけ、ひけい!!」仲達君は慌てて兵をひきます。
間謀(スパイ)からの報告でも、たしかだ。孔明はすでに死んだはず…
ならば、あれは遺体か、人形、なのか…?
とにかく仲達君が兵を退却させていくうちに、蜀の軍勢はゆうゆう退却していきました。
これを聞いた民衆が後に「死せる孔明、生ける仲達を走らす」とはやしたてました。
しかしそれを聞いた仲達君は、
「生きている人間なら何とか計略もかけられようが、死んだ人間ではどうしようもない」とかたったそうな。
負け惜しみでもなんでもなく…孔明君は確かに彼の最大のライバルだったのですから。
その後遼東の公孫淵をスパッと撃退、反乱消火した仲達君。
そのころ、曹叡(そうえい)が御昇天、まだちびっこい曹芳(そうほう)が即位します。
ところがここでハプニングが。
曹叡(そうえい)の遺言では曹爽(そうそう)と仲達君が権力を分担するはずだったのに、
曹爽(そうそう)は仲達君に形だけの名誉職を与え、実質的な権限を奪い取っちゃったのです!!
仲達君、なにかピキーンときちゃいました。
すぐに「病気っス」と家にこもるように。
内心ハラハラどきどきパニックの曹爽(そうそう)は腹心の部下に見舞いと称して様子を探らせにいきました。
そこで部下が見たものは…!!
なんとあわれな、よぼよぼのジッチャン!!
両脇を侍女に抱えられ、一人じゃとっても危なっかしい。
水を飲めば口の横からぼろぼろとこぼす…
あげくの果てには、新しい赴任先を告げた彼に対して
地名も聞き取れず訳のわからん答えを返すありさま…お、おボケになられたのかッッ!?
あまりの状態に、腹心の部下ももらい泣きしてしまうほどでした。でも曹爽(そうそう)一安心。
ところがぎっちょんキリギリス!!仲達君がそんな甘いわけないぢゃん!!
恐るべき司馬一族は、曹爽(そうそう)達が狩りに出かけている隙に電撃クーデターを起こしたのだぁ!
あのよぼよぼぶりは100%演技だったのだ!!
もちろん曹爽(そうそう)達は一族郎党処刑。
魏の国は一気に仲達君率いる司馬一族の槽(かいばオケ)になってしまうのです!!
仲達君の人生は、彼が魏の丞相になってほどなく終わりを迎えます。
彼の遺言は「何事も慎重にやれ」という内容だったそうな。
まったく、死ぬまで用心深いゼ(グスッ←涙)仲達君!!
いかがだろうか?!
普段三国志の中ではスルーされがちな
彼の魅力が伝わっただろおか?!

うむ?!まだ彼のことが知りたいならば
ここを訪れられるがよろしい。
流崎様のE.N.Atelier
司馬仲達救済計画でさらなる
詳しい仲達君情報をゲットだ!!

魏の名軍師、司馬懿。
「天下の奇才」諸葛亮孔明に対し一歩もひかず
魏の国を北伐から守った。

やがて彼の子孫・司馬炎は、
魏の国がかつて漢王朝に対してそうしたように
魏最後の皇帝曹奐(そうかん)に禅譲を迫り
新たなる統一国家晋の初代皇帝となる。