2039   Re^5:『なんのための日本語』
2004/12/31 10:23:12  yudouhu   (参照数 95)

ijustatさんこにちわ!ゆどうふです。

>それよりも、ゆどうふさんが2番目に指摘してくださった、「方言地位がメチャクチャ違う」というのに近いと思います。実際には、方言の地位が低いのは日本語と同じですが、日本語の場合は、地位の高い方言があります。関西方言がそれです。しかし、韓国語には、そのようなものはありません。ソウル方言は、単独で絶対的な位置を誇示しています。
>
>よく韓国では、プサンの方言と大阪の方言を対照させて考えています。しかし、それは間違いです。プサンは大きな商業都市ですが、その文化に大阪や京都ほどの位相はありません。プサン方言を第2標準語にしようという意見も、まあたぶん出てこないと思います。プサンは地方の都市でしかないのです。

そこまでの差が出たのは一体何でか興味が湧きますね
日本は地理的・歴史的な流れから言葉が分化していったわけですが…
やはり、商業の中心地・堺とか、政権の都・京都とかがあったことが
関西弁の地位をもともと高くしているんでせうか。
それとも、テレビのお笑い芸人のせいかしら(笑)

>私は高校のとき使っていたテープ教材が、今考えてみればイギリス英語で、“that”の“a”の部分は“エ”よりも“ア”に近い発音でした。それで、私の発音も、それに近い発音をしていました。何かで英語の単語の話が出たとき、私が“that”を発音すると、そうではなくて“thet”と発音しなければならないと言われました。それで私が“thet”(実際には“debt”)と発音すると、発音がいいとほめられました。
>
>これは、あとになって分ったのですが、アメリカ英語の発音の変形で、もちろん正しい発音ではないのですが、韓国ではアメリカ英語こそ英語であるという考えがあって、そのために、アメリカ英語の発音に近い韓国式の音で、私に発音させたわけです。

中国の映画「クレイジーイングリッシュ」を思い出しました
その中で、「へたくそな発音の日本人」を引き合いに出し、主役が一同の笑いを取るというシーンがあるのです
確かに、誰も彼もが独自の発音をしているのは、意思疎通の阻害を生みますが…
しかし、それでいうならどうしてイギリス英語のRPの方を皆使わないのか?
あっちのほうが元なのに…これ、ずっと気になってます
アメリカ発音のほうが発音しやすいのか?…あの、巻き舌が?
結局、「アメリカ様」の発音に従えってことでせうかね。


>ヴァレンツ(私は“ヴァレンシー”と習いました^^)の考え方の影響はあると思います。ただし、ヴァレンツは、私の記憶では、動詞が語彙的に持っている結合価のことですが、補語の問題は、それらを文の構造の方から迫っているもので、考え方の方向が逆のような気がします。しかし、その文の構造というのは、やはり動詞の語彙的意味が支えになっています。ナム・ギシム先生の本では、「結合価」という単語は使っていませんでしたが、“述語動詞の意味が名詞の項を決定する”というようなことが書いてあります。任意補語に関する部分に、その説明があったような気がします。これは、結合価を踏まえての説明でしょう。

その意味で言うと、五文型とはヴァレンツと通じるものがありますねたくさん。
私も生徒に教える時は、「この動詞だとこの文型になる」と言います
(そのほうが使用方法に間違いがない)
私が不勉強なので、まだ五文型の欠点についてはよく知らないのですが
ちょっと勉強していきたいと思います。
何故なら、文句をこれだけ言われつついまだに使われているということは、やはり何らかの利便性があってのものか、
もしくは何らかの事件があったはずですから。

>述語とそれが取る名詞句との関係は、アメリカ発の生成文法や、旧ソビエト発の連語論、物理学からヒントを得たというヴァレンツの理論などによって、それぞれ違った切り口から研究されているようです。最近は、コンピュータによる言語処理が行われるようになってきて、連語論に関心を持つ人が多くなってきたようです。ただし、連語自体の考え方は、論争中のようで、韓国では、互いに意味の変化を要求する“連語”と、互いの意味を保存する“自由結合”というものを分け、日本ではどちらも“連語”とするなど、その意味も定まっていません。また、分けるとは言っても、どこで分けるのかは不明な点が多く、難しい分野です。
>
>というわけで、何だかわけの分らない話になってしまいました。(汗)

結局、「動詞がくっつくものはある程度決まっている」という当たり前の考えから出ているわけなんですが。
各国様々なアプローチがあるのが面白いですね。
その旧ソの連語論が興味ありです
生成文法、私大学時代習ったんですが、ある授業のせいでトラウマです
(延々と文の解析を生成文法でやらされました。たまらず逃げました((((゚Д゚)))ガクガクブルブル )
もともとヴァレンツは「外国語母語話者がドイツ語を学ぶ時、間違った文法の文を作らないようにする」というのが主目的にあったわけでして、
外国語教育には有用ではないかと考えています
…もう一回勉強して見直してみっかな!!^−^

でわでわ!
ゆどうふ。