2030   Re^3:『なんのための日本語』
2004/12/18 20:06:01  yudouhu   (参照数 82)

ijustatさんこにちわ!ゆどうふです。

>12月は秋学期と冬学期の間でなんとまるまる1ヶ月の休暇です。でも、その間講師料が入らないから、けっこうきついです。

勉強はバッチリできる(遊びももちろん)一方、やっぱりそういう問題も^−^;
でも、それくらい骨休みできるほうが研究生活にはいいのかもしれませんね。

>こういう感覚は、日本と韓国とでも微妙に違います。日本では関西方言はひとつの大きな文化圏と勢力を持って東京方言にいちおう対抗しようとしていますが、韓国ではソウル方言に対抗できる言語的勢力はありません。ですから、ソウル方言の位相は絶対的なものです。このような価値観の中で育った人は、日本語の地方分権的な言語観が全然理解できません。“全然”とわざわざ加えなければいけないほど、韓国の人にとって、東京方言以外はまともな日本語として認められないのです。その感覚で、英語に接していますから、日本人が持つ英語コンプレックスとは違ったタイプの英語コンプレックスがあります。おっと、話が脱線してしまいました。^^;

なるほど、中央集権的なんですね
地方が違えばお互いの言葉が理解できなくなる、というレベルではなのせうか
そうではなくて、方言地位がメチャクチャ違う、ということでせうか
なかなかぴんと実感が来ないのですが…
私は一応関西弁ユーザーなのですが、やはりある程度の勢力があるせいでせう
その感覚でいくと、「Konglishなんてぇ」というカンジのコンプレックスが生まれるんでせうか
確かこうでしたよね、「韓国語なまりの英語」って…
"Englishes"の時代なんだからいいじゃん、とか思うんですが。

>ところで、文法はいらないと主張する中で、日本語に主語は必要ないと主張している場所があります。しかし、日本語文法から主語を排除したら、文法がやさしくなるかといったら、そうではないと思います。そうすると、主語は補語(または補足語)の中に入るし、補語の中で親分格になるので、結局主語は扱うことになるからです。述語以外の文の成分を、主語と連用修飾語に2分する国文法は、実につまらないとはいえ、やさしいといえばやさしいものです。私はナム・ギシム(南基心)先生の統語論を勉強しましたが、そこでは述語以外の文の成分を、「必須的補充語」「随意的補充語」「副詞語」と分けていて、その他私が文の成分と考えていなかった「冠形語(=連体語)」と「独立語」も文の成分に入れています。そして、主語はその中で「必須的補語」に入ります。日本でも最近は同じような考え方をしている人が多いのではないかと思います。まあ、加藤先生は、文に必ず主語を書けと主張する人を批判しておられましたけれど、本当にそんな人がいるとは思えません。でも、批判するからには、そういう人がいるんでしょうね。

それは、ひょっとしてヴァレンツの考えなんですかね。
動詞(述語)が文の中心になり、絶対に必要な語を連れてくる、という…
それでいくと、主語が何で必要なのか、って言うとか、
giveはなんで二つ目的語取るのにcallはできないかってのが説明できるんですよね
とはいえ、私は現実にはあの「五文型」で教えています
伝統の強さか…私が不勉強なせいもあると思うんですけど
違ったらゴメンナサイ、でもなんかそれを思い出しました
懐かしい、大学時代の卒業論文(笑)

>日本では私の知らないすばらしい日本語教材がどんどん出ているので、どれがいいとゆどうふさんにアドバイスするのは無理があるでしょう。大阪には確か凡人社の店舗があったと思うので、そこへ行ってみることをお勧めします。ただし、私の考えでは、英語を教えるためだったら、純粋に日本語を分析している説明よりも、英語と比較して説明しているものの方がずっと役に立つと思います。私も韓国語と比較することで日本語について発見することがたくさんありましたから。日本語について英語で解説しているものの中から選ぶのがいいと思いますが、新しいもので、かつ本格的な研究を土台にしている教材を選んだ方がいいと思います。手元にあるものはみんな古いものですが、その中でいちばん説明がいいのは、“Situational Functional Japanese”(凡人社)です。ただし、分量が多くて財布を圧迫します。そうそう、これはもう絶版になっているかもしれませんが、水谷信子先生の『基礎からよくわかる英作文』(旺文社、1994)は、日本語と英語の構造を対照しながら英作文の手ほどきをしているもので、私はすばらしい教材だと思います。日本語から説き明かすタイプの英作文の学習書で、これだけしっかりと日本語を扱えているものは、多分そうめったにないと思います。

へえ、凡人社が…
探してみてみませうかね、紀伊国屋はいいのが見つからなかったんですよ
日本語ネイティブではない人のためにある英語で書かれた日本語教材。
大学時代持ってたんですが、売っちゃいまして(笑)
まったく、いけませんねえ本当に早まっては^-^;
その水谷先生の「基礎からよくわかる英作文」買ってみようと思います
いろいろ勉強しなくちゃならないですしなあ^−^;

でわでわ!
ゆどうふ。