2010   漢字の勉強
2004/09/05 17:03:21  ijustat   (参照数 116)
これは 2009 [新学期始まり!] への返信です

氷雨さんこんにちは。ijustatです。

>就職活動といろいろ忙しくなりそうですけど
>外国語の勉強をやめるわけにはいかない!
>
>でも今回は何よりも英語の強化が必要です
>格会社の要求する英語点数にはその”最低限”を超えたばかりで
>まだ足りないのですから
>もちろんそれと共に日本語の点数も上がらなくちゃ。

英語の勉強頑張ってください。

でも不思議なのは、韓国の大学生や大学院生は、英語の専門書を母語の本を読むくらい速いスピードで読んでいるのに、英語には自信がないと言うことです。私にはそれが理解できません。本人の話では、専門用語を拾って読んでいるだけだから、英語を読んでいることにはならないそうですが、私の考えでは、それも十分英語を読んでいることになります。きっと、英語のテストがとても難しいんでしょうね。

>それに、今までおろそかにしていた漢字の勉強ももっと深くするつもり

氷雨さんは韓国人の中でも漢字が得意な方ですが、韓国には漢字が苦手な人がたくさんいます。また、韓国人なのにアメリカで成長したために、漢字がほとんどできない人もいます。そんな人たちが、韓国の古い出版物を読んだり、日本語や中国語などを勉強したりするときは、本当に大変だと思います。

それで一時は、そのような学習者のために、漢字を体系的に学べる学習書を探したこともありました。しかし、満足のいく教材は、韓国では見つかりません。最近は、とにかく新出の漢字に触れるたびに字源の解説がある漢字字典を調べた方がいいだろうと思うようになりました。

日本語を覚えるときにも、まず韓国の「漢字字典」または「漢字辞典」で字源などまで調べ(「玉篇」と呼ばれる種類の漢字辞書は、漢字を知っている人向きですから勧められません)、それから日本語の漢字を見た方がいいのではないかと思います。なぜなら、韓国で使っている漢字は略していない形なので、その構成の原型が分ります。日本語の漢字はそれに比べて略式になっているものが多いので、むしろその成り立ちが分りにくくなっていることがよくあります。つまり、だから、韓国の漢字を覚えた後で日本の漢字を覚えることを勧めるわけです。

一口に漢字のことを「文字」というけれど、“文”は、部首になるような、要素的な字のことで、“字”というのは部首が複合した字のことらしいです。“文”から“字”にいたる教え方をしている漢字教材はあるけれど、“文”の中には、現在はどこにも使われないものがたくさんあります。キョボ文庫で漢字の学習書を探していたら、“文→字”に徹底するあまり、夥しい数の、何の使い道もない、要素的な文字を最初に覚えさせている学習書に出くわし、驚愕したものです。それだったら、新しい字に触れるたびに漢字字典を引いて、字源を見た方がいいと思いました。

氷雨さんは、どんな風に漢字を勉強されてるんでしょうか。もう漢字自体はたくさん知っているわけだから、新しい字を覚えるとき、字源を調べる必要はないかもしれませんね。それよりむしろ、熟語を覚えることに重点を置いておられるんでしょうか。

あ、そうそう、韓国にはまだ“書堂(ソダン:寺子屋のような塾)”が廃れずに残っていて、そこで子どもが、漢文や礼節を学ぶことができると聞きました。日本では寺子屋などでの“素読”(=解釈よりも声に出して読むことに重点を置いた、“習うより慣れよ”型の勉強方法)の習慣が廃れて久しく、昔ながらの“素読”を復活させようとしている人はいるものの、どのくらい正確に再現できているのかはわかりません。氷雨さんは、書堂で素読を習ったことは、ありますか。

という、何ともすっとんきょうな質問でした。(笑)