1923   Re^3:やっぱり漢字に強い
2004/04/14 5:59:40  ijustat   (参照数 57)
これは 1919 [Re^2:やっぱり漢字に強い] への返信です

ショウコさん、こんにちは。ijustatです。

>「My Big Fat Greek Wedding」というアメリカの映画があります。韓国や日本でも公開されましたか?

韓国では去年上映されました。私はそのとき見る機会を逃がしてしまったのですが、去年の暮れだったか今年の初めだったか、言語教育院で学生たちへの無料サービスとして上映したとき見ました。なかなか面白かったです。

>この中でギリシャ系アメリカ人の主人公のお父さんはとてもギリシャ系であることに誇りを持っていて、「奴らが木からぶら下がっていた頃からギリシャには文明があった」と誇っています。このお父さんはよく英語の語源をギリシャ語に求めて分析して説明します。

「すべての英単語はギリシャ語を起源とする」と主張していたのにはびっくりしましたね。「キモノ」の起源が“ΧΕΙΜΩΝΑΣ(ヒモーナス:冬)”だと言っていたのは、本当に驚くべき語源論です(笑)。記憶は定かではありませんが、冬は寒いから、そのときに着るガウンが英語で“kimono”になったとか。

>とギリシャ人を笑いましたが、先日「椎茸」の語源をアメリカ人に説明している自分を発見しました。「shitake」はアメリカの高級スーパーに普通にあります。
>語源を知っていると、知らないであろうと思う人に話したくなるもの。。。
>みたいです。(笑)

ああ、それに関しては、私もショウコさんを決して笑うことはできません。韓国で使われている漢字語の多くが明治時代に日本で作られたものなので、そういうことを得意になって韓国の人に話したり、韓国で“A/S(エイエス)”と言われている言葉はもとは“アフターサービス”という和製英語だのと言って自慢することがあるのですから。

そういえば、私のギリシャ語の先生である神父さんが、“OK”の起源はギリシャ語だと言っていました。ギリシャからイギリスの港に水揚げされたコンテナには、“ΟΛΑ ΚΑΛΑ(すべて良し)”を略した“O.K.”という字が書いてあって、それをイギリス人たちがそのまま“オウケイ”と読んだのが、“OK”の語源だと教わりました。

でも、どうも話ができすぎていて疑わしいです。ランダムハウスのウェブスター英語辞典にある語源の説明では、“initials of a facetious folk phonetic spelling, e.g., oll or orl korrect representing all correct, first attested in Boston in 1839, then used in 1840 by Democrat partisans of Martin Van Buren, who allegedly named their organization, the O.K. Club, in allusion to the initials of Old Kinderhook, Van Buren`s nickname, derived from his birthplace, Kinderhook, New York.”と出ています。

ギリシャ語の話は一言も出てきませんね。

そうそう、語源といえば、今は消滅した“高句麗語”が日本語と非常にあやしい関係にあるのです。当時の文献に出てくる漢字の地名からその断片を知るしかありませんが、日本語との類似性がとても強いです。

そのわずかなリストを眺めながら、自分は高句麗に行ったら1ヶ月あれば当地(当時?)の人たちの会話が大体わかるようになりそうだと言ったら、教授から「そんな軽率なことは言うものではない」とたしなめられました。それでもやはり、「三曰密」(“三”を“ミッ”という)などと書いてあるのを見ると、血が騒ぐのです。