NOVIOさま、こんにちは。ijustatです。
>日本語の一人称はいっぱいありますもんね。 >たとえばボクなら・・ > >わたし >わたくし >ぼく >オレ >我輩(これはいわんなぁ)
ここでひっくり返りそうになりました。(笑)
>パパ
私は「お父さん」ですねえ。最近はやっぱり「パパ」が多いんでしょうか。
>おじさん
私は自分がこの単語に該当すると認めるのが嫌で、日本に帰ったとき、子供たちに対しては、必死に1人称を避けて話していました。とても喋りにくかった。(笑)
>先生
私は学生たちには「私(わたし)」と言っています。本当は「ぼく」と言いたいんですけど、女子学生たちが「ぼく」と言い出すと困るので、極力中性的な言葉を使っています。
>のびお(実際には本名)
私は自分を名前で言うことはありませんが、上の息子はなぜか小さいころから自分を「あきら」と名前で言っています。下の息子はドラえもんの影響で、ずいぶん早くから“ぼく”と名乗るようになりました。
ところで、男性が自分を名前で呼ぶ言い方は、平安時代に貴族が用いていた由緒ある表現です。たぶん中国の影響なのでしょう。昔の中国では人前で自分を“我”と言うことはあまりなかったようです。自分のことを“我”と言っていた李という苗字の人がいたそうですが、その人は「李我」という名前を今日まで残しています。本名も残っているのかもしれませんが、私は知りません。この平安貴族の習慣は、それ以降は完全に廃れたと思っていました。ひょっとして、NOVIOさんはお公家様? 私の息子はもちろんお公家様ではありませんけど。(苦)
>自分(警備のバイトしたとき)
私も使っていました。いや、今もときどき自分で気づかずに使っているかもしれません。
ところで、韓国語では1人称の代名詞は「ナ」で、丁寧に話すときは「チョ」を用います。実社会での会話では「チョ」を用いるのがほとんどです。でも、子供に向かって自分を言うときにはもちろん「チョ」は使いません。
ただし、父親が子供に自分を言うときは、「アッパ(おとうさん)」を用い、母親は「オンマ(おかあさん)」を用いることが多いです。これは一世代前にはほとんど使われなかった単語ですが、そのときはどんな表現を使っていたんでしょうね。私はほとんどテレビを見ないので、ドラマではどんな言葉が使われているかよく分かりませんが、一世代前の父親は自分を「エビ(おやじ)」と言い、母親は「エミ(おふくろ)」と言っているのは聞いたことがあります。
そのほか論文などでは「ポニン(=本人)」を用います。日本語の論文では1人称は何が何でも避けるのではないかと思いますけど、どうでしょうか。
あ、そうそう。それから、自分一人で書いているのに「ウリ(=私たち)」を使う論文がけっこうあります。自分の学説は弟子の学説でもあるなら、「ウリ」というのは弟子向けの言葉かもしれない、なんて考えたりもしました。でも、そんな意図はないでしょう、きっと。この論文に使われる「ウリ」の意味は、本当に気になります。
ということで、日本語と韓国語の1人称の話でした。
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