1637   Re:不思議に思うこと
2004/02/05 21:07:12  ijustat   (参照数 14)
これは 1625 [不思議に思うこと] への返信です

ショウコさま、こんにちは。ijustatです。

>アメリカ人が日本語を発音するときに間違える傾向として、、
>keの音がkiになることがあります。
>
>NORITAKE が NORITAKI
>SHIITAKE が SHIITAKI
>KARAOKE が KARAOKI
>
>「すき焼き」は幸いなことにkiの音で終わっているので、そのままの発音でいいのですが。。。(笑)
>他の子音とeの音、se、te,ne、he、me,re で終わる日本語で英語になっているのが
>今、浮かばないのですが、、なぜ、アメリカ人のkeはkiになるのか、、
>とても’不思議に思いました。

もしかしたら、英語では語末に [e] の音が来ないのではないでしょうか。辞書で発音を見てみたら、「アンダンテ(andante)」も“アンダンティ”か“アンダンテイ”になっていました。語末に [e] の音を発音させようとしてできないこともないでしょうが、それは英語ではないんでしょう。

あとは語末の [e] の字は黙音になって、代りにその前の母音を二重母音にしています。固有語だけでなく、ラテン語やギリシャ語もそうやっています。それによって、ギリシャ語の発音は見る影も無く歪められてしまっている。

英語の音声の連続には選択制限がないように思われがちですが、やっぱりあるようです。そういえば、“ts”というのはドイツ語では一つの音素で、英語では二つの音素だという話を音韻論の本で読んだことがあります。そのとき、どうりで“Setsu”を“セットスー”と発音していたと思いました。

あ、そうそう。ギリシャ語で思い出したんですが、先日の“study”と“learn”のことで一つ学んだことがあります。ギリシャ語でこれは、二項対立ではなくて、三項対立だということです。“spudazo(研究する)”と“meleto(勉強する)”と“matheno(学ぶ)”です。ギリシャ語では研究と勉強が分かれています。“matheno”は“learn”と同じで、知識を得る意味です。だから、日本語では場合によっては“知る”と訳す必要もあるでしょう。それと、“学ぶ”という意味に、“読む”を意味する“diavazo”を用いることも多いそうです。