1522   『長澤式外国語上達法』長澤信子 海竜社(1999)
2003/12/29 12:35:50  yudouhu   (参照数 28)
さきおとつい読んだ本なんですけど、よかったです。
…各章の最後に、ポイントまとめとメモ欄がついているのが大変にポイントが高い本です(笑)

「これだけやるだけでカンタンに○○語がペラペラ!」みたいな、世間様に誤解ばっかし与えるような本が大嫌いな私が選ぶ本ですから、やっぱりそういう本とは一味違ってます。
長澤式外国語上達法の三原則…
1、細切れの時間を活用する
2、カードで遊びながら覚える
3、百回の魔力と威力を信じる

特に、3。そう、この本は、以前ちょっと話題になった「音読五十回」の上を行く、
百回音読を薦めてるんです、これが。

それでも私の中国語の先生は厳しい方で、
「テープを擦り切れるまで聴いたこともなく、暗記したテキストが一冊もないうちは進歩などという言葉を言うな」
といわれた。(45p)

などと言う厳しい先生に当たられたようで。
でも、その100回の繰り返し方も、楽しい方法を提案されてます(カードを作って、トランプのようにするとか)
ちなみにこの100回は、こまぎれになってもいいそうです(別に一気にやらんでもいい)

発音より中身(158p)、暗記は基礎で何を話すかが応用(160p)など、
「当たり前に大事なこと」を、ちゃんと言ってくれるあたりがゆどうふ的には高ポイントです
そうだ!みんなはっきりいってくれ!
「ちょっとさらっただけで何でもペラペラ話せるやつなんてほんの一握り」ってことをよおお!
(日本語だってそうです。一日24時間のトレーニングを何年積んだのか?
それに比べりゃ、学校で週5コマ、5時間程度を8年やったところで、
全部で何時間やったことになるんだか、少ない少ない!)

またこの本、作者さんが妙に居丈高じゃないところがいい。
話に出てくる生徒さんも高齢の方が多い…
「もう年だから」などというあきらめをぶっとばす、その自然体な姿勢がとってもステキ^^

さらさら読めて元気が出る本です。
あと、昨日読んだ松本道弘先生の本も紹介しようと思うのですが、
こっちはさらさら読めないしちょっと落ち込む(でも、思想がすばらしい)(笑)逸品なんで
ちょっと時間おいてから書きますよ

でわでわ!
ゆどうふ。

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