1465   Re^3:キン肉マンの友情を世界に^^
2003/10/14 23:28:12  ijustat   (参照数 15)

こにちわゆどうふさん、ijustatです。

>テキストファイルにしておけば、便利な検索ソフトがありますからそれでもいいと思います(そのファイルを開かなくても検索できるソフトがあるんですよ)。
>HTMLだとちょっと難しいですね。
>テキストはやっぱり強いです。

そうですね。ええと、何ていう名前だったっけな。ウィンドーズ用で一つダウンロードして以前使っていたのがあります。ただし、テキストファイルの場合、日本語ウィンドーズでなければ文字化けしてしまうのが大きな問題です。私は“PowerCorpus”というマック用の検索ソフトを使っています。シェアウェアですが、1,500円で使えます。多言語支援にもなっています。

>そうですね、完全な理解は不可能でも、ある程度まではいけると私も考えています
>(また、完全な理解なんて母国語でもありえません)。
>どれだけその試みが不毛で無為に思えても、言語以外にそれを説明できるものもないことですし。
>芸術的絵画で説明試みられても、困っちゃう(笑)

“理解”で思い出しましたが、ある韓国語の学習者が先生から、ニュアンスの説明が難しい色彩用語や匂いに関する用語などについて、「このニュアンスは韓国人にしかわからない」と説明されたのだそうです。それで私がそのニュアンスを日本語で説明してあげました。

意味というのは形態素の配合の仕方と使われる文脈とによって形成されるものだから、韓国人でなくても分るのです。それと、韓国人にしか分らないニュアンスの区別があると認めてしまったら、日本語教師としては、自己否定になってしまいます。なぜなら、日本人がしているニュアンスの区別は外国人でも分かるという前提で日本語を教えているからです。

まあ、日本的友情の理解は難しいでしょうが、ニュアンスの区別はそれほど難しいものではありません。

>「もののけ姫」のカミとヒトのあり方なんか、ものすごく日本的ですもんね。
>似たような考え方がその国の底辺にあれば、理解がいくのかも
>(アメリカは人工的な国家だからかしら?)。
>受ける映画もお国柄、ということになるでせうが、その割にアメリカの映画は皆見ますね。
>その逆はなくても。

もしかしたら、アメリカ映画の中にも日本で全然受けないものがあるかもしれません。映画でなくてハンバーグ屋なのですが、バーガーキングという韓国では人気のあるハンバーガー屋は、日本では伸びずに店じまいしてしまいました。その理由は、完全にアメリカ式にしたことが日本人には受けなかったからとのことです。ところが逆に韓国では、それが受けているようで、店鋪数から見ると、マクドナルドよりも多いような気がします。

>それってつまり…「アメリカ式」を我々は理解しようとしている(もしくは、ある程度理解している・させられている)にもかかわらず、
>向こうにはそれがまったくないということでせうか。
>はっ!…これが噂の、アメリカ帝国主義(笑)?!

たぶん、そうではないと思います。たぶん関心がないのでしょう。『英語も要領』(和田秀樹著、幻冬舎)という本で読んだのですが、アメリカの人の多くは、外国どころか、隣の州の政治についても何も知らない場合が多いということです。そこで日本人が国際的な視野から文化について論じると、尊敬のまなざしで見られるそうです。この本は、第1、2、3、6章が面白いです。

>「キン肉マン」の友情 …己の身を犠牲にしても仲間を優先するという「自己犠牲と没我の精神」といえるかもしれません。日本チックですよね。
>しかしその犠牲は決して非論理的ではなく、一応彼らにとっては理にかなっています
>(ただ、効率的ではないということです)。
>だから、説明すればその感動の観点がわかるかもしれません。

すばらしいですね。それはきっと文化を異にする人にも理解できる素地はありそうな気がします。

>ちなみに、「キン肉マン」の一番人気の超人が「ラーメンマン」であった、ということもとっても日本的でせう。
>何故なら、彼は「己の身を隠し、かげながら仲間を支え、最後には自分の身を呈して仲間のいく道を切り開いた」超人だからです。
>これに「カッチョイー!」としびれたということは、やはり…ね(笑)

なるほど! こういう観点を浮きぼりにすると、その普遍的な価値が見えてくるような気がします。あとは、外国の人たちと同じ作品についてディスカッションできる機会があれば、私たちももっと理解が深められるかもしれません。

アメリカには日本アニメの同好会があるそうです。そこから日本語の学習に入る人もけっこういるかもしれません。現に私の中級クラスで日本語を勉強している学生の中に、アメリカから来て韓国のKAISTという科学技術研究所のようなところで航空宇宙工学を研究している人がいますが、日本語に入った動機の一つは日本アニメの同好会に入っていたことだと言っています。

私はキン肉マンを知らないのでその学生とキン肉マンについて話ができないのが残念です。でも、次の授業でちょっと聞いてみますね(チームティーチングをしているために1週間に1回しかそのクラスが回って来なくて、次回の授業は来週の火曜日です)。