1400   資質
2003/07/12 9:29:50  ijustat   (参照数 35)

pdcaさん、こんにちは。ijustat です。

>20日の日曜日は午前中仏検・午後から英検の二次試験となりました。フランス語は今からしゃべりの練習に入ります。そもそも無口な私は、会話の試験が苦手です。

今この時間に頑張っている人がいるんですね。私も頑張らなければ。

>ここについては、少し説明が必要でしたね。これは、「語学で身を立てる」の中で、言語学・教授法を知らない教師はダメだと書いているのに対して、「それでは僕は語学教師にはなれませんねぇ」と言って、それに対しての猪浦さんのコメントでした。「語学が上達しない場合、初心者の場合は教師に責任があるが、上級者の場合は、生徒に責任がある」ともおっしゃっていました。
>私にも教師は出来るんだと安心させる為に言っていた部分もあるような気がしています。

なるほど。たしかに、あれこれ必要なことを考えて自分はできないと思ってしまったら、本当にできなくなってしまいますからね。まずは日本語教師になってしまうことが大事でしょう。勉強はなったあとからでもできますから。実際、日本の日本語教師は、ものすごく一生懸命勉強しています。

そういえば、日本語教師の資質の一つとして、学習者の価値観を理解しようとする態度があると思います。韓国で日本語教師をする場合、韓国人の言語や価値観などを知っていれば十分ですから、楽といえば楽ですが(実際にはこれで苦労している人が多いです)、日本で日本語教師をする場合は、いろいろな国の人たちの価値観を理解しようとしなければならないので、私には大変そうな感じがします。猪浦先生の持っている親切さと、知識やノーハウに関する気前のよさなどは、語学教師をする間に培われたものではないかと思います。(もちろん、こういう資質の乏しい先生方もたくさんおられます。だから、学習者の価値観を理解しようとする態度がなくても、日本語教師をすることはできます。ただ、長年そうやっていたら、neurotic になってしまうかもしれません。)

ところで、学習者の方にも必要な資質はあるようで、梨花女子大の言語教育院で上級クラスまで行く学生には共通する性格があるようだということを、以前同僚の先生と話したことがあります。そのとき私が思いついたのは、温和な性格の学生が多いということでしたが、もう少し表現を言い直すと、感情の安定した学生が多いと言ってもいいかも知れません。たぶん、感情が安定していないと、他の勉強の合間に規則正しく日本語の勉強を続けることは困難だからでしょう。先生の言う言葉にカチンとくることもあるだろうに、それにもめげずに来つづけられるのは、やはり感情が安定しているからだと思います。^^

そういえば、斎藤孝先生のホームページに、教師の資質について書いたページがあります。教師でなくても、こういう態度は必要だなあと思います。