1199   Re:チュソクの連休
2002/09/21 20:49:19  yudouhu   (参照数 173)
これは 1191 [チュソクの連休] への返信です

ijustatさんこにちわ!ゆどうふです。

>チュソクというのは、日本のお盆のようなもので、旧暦8月15日の満月の日、里帰りして一族が集まり、墓参りしたり、祭祀を行ったりする、民族の大行事です。この日を前後して、全国の幹線道路は、帰省ラッシュで大混雑になります。

そうか、韓国では旧暦でやるのですね。
それで今休みになる、ということですか。
それじゃ明日あさっては「芋の子を洗うような」駅の様子とかがニュースで流れますね^^

>しかし、外国人は別に行くところもないので、ソウルでじっとしていることが多いのですが、店も閉まっているところが多く、とても“simsim hamnida(退屈です)”。妻は、教会の人たちと一緒に、子供を連れて、動物園のある遊園地へ遊びに行きました。私は、ギリシャ語を教えてもらいに、アリストテリス神父さんのところへ行ってきました。韓国人の友人たちは、今ごろはほとんどみな、ソウルから脱出していることでしょう。だから、この連休は、私にとっては、勉強することが、いちばんの退屈凌ぎ(simsim puri)です。

店も閉まっているとちょっとお出かけには哀しいですね。
お盆だろうが正月だろうが休まない店(デパートや巨大な店に多い)が最近増えてきましたが、
韓国ではそんなことはないみたいですね。
それはさすがにシムシムですな…


>ところで、ギリシャ語を習いながら、日本語と韓国語は、名詞を修飾する順序が、とても階層的だと思いました。つまり、上位語から下位語へと並べる。たとえば、「2002年9月20日午後7時15分20秒」とか、「日本国東京都杉並区桜上水○番地 ○○ハイツ○号室 佐藤一郎様」のように、上位概念から下位概念へと並べていく。これは、ギリシャ語から見たら、整然としてはいるけれど、一番重要な語が最後に来ているので、不思議な感じがするそうです。日付はギリシャ語では日本語と逆で、「日・月・年」の順になります。名前も、「名・姓」の順です。住所は分かりません。

日本のはトップダウン式、高いところから低いところへ水が流れるように落ちてきますね。
社会システムとしてもそれっぽいですね(組織→個人、みたいな)
以前読んだ本では「欧米では手紙の宛名を書くときも個人名、町名、市名と続いて書く。
これは個人を重要視している証拠だ」とか書かれてました。

>昔韓国語を勉強したとき、英語と日本語を比較する人に比べて、はるかに繊細な比較によって、日本語が観察できるようになりましたが、今またギリシャ語を勉強しながら、まったく違った角度から、日本語と韓国語の類似する統語上の特殊性が見えてきて、面白いなあと思います。たとえば、日本語と韓国語にある格助詞は、鈴木重幸を中心とする学派では、格語尾と捉えていますが、ギリシャ語と見比べていると、格語尾のような形態論的な性質よりも、はるかに統語論的な性質が強いと思われてくるのです。やはり、格語尾ではなく、助詞という単語と捉えた方が、日本語の構造の特性を説明するには相応しいのではないかという気がします。

単語にかかわらず使われていますからね。
ドイツ語だとその名詞が男性か女性か、それとも中性かで後ろにつく語尾が変わりますが
日本語ではそんなこともない。
でも、正直にいうと、私は各語尾と助詞何が違うの、って聞かれると答えづらいです^−^;

>もう一つ私が持っている現代ギリシャ語の辞書は、なぜか英希で、“Collins English-Greek Dictionary”というものです。この辞書は、さすがコリンズだけあって、英語の用法に関して、用例付きで説明してくれているのですが、ギリシャ人が英語を学ぶのに最適にできているようで、私がギリシャ語で作文したかったら、まず英語が達者にならなければならないという問題を与えてくれる辞書です。しかし、英語さえ達者になれば、この辞書は、かなり達意のギリシャ文を書くのに助けになりそうです。というわけで、この辞書は、残念なことに、まだほとんど活用できていません。

うーむ、ということは、英語ならではの使用例と対比させてかかれているということでせうか。
それともやはり、説明が難しいとか…
しかし、母語ではない言語で作られた辞書を見ていると興味深いですね。
私の卒論のテーマの中に辞書の比較が入ってくるんですが、
ドイツで出版されたドイツ語辞書と、日本の独和辞典では考え方がまったく違い、カテゴリわけも違います。
ところ変われば品変わる、って感じですね。

でわでわ!
ゆどうふ。