1146   ソノシート
2002/08/01 0:46:06  ijustat   (参照数 13)

ゆどうふさんこにちわ!ijustatです。

>最初の部分では初耳な教材もたくさんあって興味深いです
>「そのしーと」とか、一体どんなシートなんだろうと(笑)

ああ、ゆどうふさんは、ソノシートをご存知ない? 今は完全に廃れてしまったんですね。

ソノシートというのは、レコードなのですけれども、ビニールでできていて、薄っぴらのヒラヒラで、本当に“sheet”のような、安物のレコードです。セロファンのように、黄色だとか、オレンジ、緑などの色をした、透明なレコード盤です。時々無色のもありましたが、無色透明のソノシートはどこかに置き忘れたら探しにくいからか、色付きのものが一般的でした。雑誌などの付録にもよく付いていました。今はCDが付録で付いていますよね。

大きさは、ほとんどがSPと同じですが、まれにLPくらいのもありました。LPやSPは高いですが、ソノシートは、かなり廉価でした。音質は落ちるのでしょうが、子供の私には、そんな違いはわかりませんでした。レコードが薄いだけだから、音質はそんなに悪くはなかったのではないかと思います。問題はレコードプレーヤーでしょう。

父の書斎には、ずいぶんたくさんのソノシートがありました。これも、ひょっとしたら少年雑誌か何かの付録だったのかもしれません。私は小学校2〜3年生の頃、その中の「ひょっこりひょうたんじま」というドラマを、何度も聞いていました。そして、時にはレコードの回転を止め、手でレコード盤を逆に回して、その不思議な発音を面白がったりもしました。

ソノシートが語学の学習によく用いられていたというのは、ソノシートが姿を消して少し経った頃の大学生のときに、『外国語の学びかた』(岩波新書)で知りました。『20カ国語ペラペラ』では、主にオープンリールテープを使ったことが書かれていますが、ソノシートは、リンガフォンなどで使っていたようです。

レコードでもソノシートでも同じですが、それで何度も聞こうとすれば、決してやすくないレコード針が頻繁に擦り切れることを覚悟しなければならなかったでしょう。それでも、何度も何度もレコード針を摘み上げては、少し前のところに下して、外国語の発音に耳を傾ける興奮は、今よりももっと強烈だったかもしれません。まぁ、ものめずらしさのために外国語を聞くわけではないから、昔の方がよかったとは思いませんけどね。

ゆどうふさんの外国語学習法も、つい10年前まででも考えられなかった、夢のような方法ですね。15年前、私は日本にいながら生の韓国語を求めて、ずいぶん浪費もし、留学生たちの手を煩わせもしましたが、そういうことは、今の人たちには、馬鹿っぽく見えるかもしれません。

コンピュータからMDプレーヤーに直接繋ぐ方法はあると思いますよ。私が持っている機種でも、入力はデジタルでもできて、光ケーブルポートから、別売のアダプタを使ってUSVポートに接続できるようになっているようです。ただし、デジタル信号で出力ができないので、コンピュータとつなげる必要を感じず、アダプタは買いませんでした。