317   外国語で考えるようになる方法
2001/04/20 19:24:21  ijustat-lj   (参照数 19)
ゆどうふさん、こんにちは。ijustatです。

>なるほど、よくいう「目標言語で考える」ってやつですよね。
>だいたいどれくらいの期間勉強してからできるようになりました?
>私はまだまだ日本語を通さないと駄目ですわ
>もっと日本語→ドイツ語経由を高速化すればいいのかな?とおもったりします(単語を強化するとか。。。)

外国語で考えるというのは、ある意味では、一種の魅力かもしれません。(実際は、だからといって、すごくできるようになるわけではないのですが・・・)

頭の中でものを考えているとき、それは、音としての言葉で考えています。そして、それには、声音があり、イントネーションも伴っています。

ですから、外国語で考えるには、自分が考えたいテーマについて話されたその言語のサンプルが、頭の中に記憶として残っている必要があります。

そのためには、自分の関心のあるテーマについて聞くことができれば、ベストです。そのテーマについて、その国の人と話したとき、その人が話した口調が耳に残っているようにすることも大事だと思います。

単語を覚えることは、あまり役に立ちません。言葉はディスコースの中で流れています。その流れを知らない単語は、結局は確信を持って使えないので、実際にその単語を使った例に触れるまでは、お蔵入りになってしまいます。中には、蛮勇を振るってそういう単語も使ってしまう兵(つわもの・・・“つわもの”って、「兵」って書くんですね)もいますが、まずでたらめになると考えた方が無難です。それは、下手をすると化石化して(つまり、誤用が癖になってしまって)、一生正しい外国語には近づけなくなる可能性もある、よくない方法です。

「日本語→ドイツ語」の高速化で自然な速度の自然な使い方に持っていこうというのは、私たちの頭脳では無理です。人間の頭はそんなことに耐えられるように出来ていませんから、この図式は考えない方がいいですよ。自分はできると思わないでください。これは、本当に無理なのです。

むしろ、本や雑誌などで、自分が興味のある内容のものをどんどん読んだ方がいいです。聞いたり話したりする練習と一緒にすれば、読みながら、言葉が心の耳に響いてきます。そしてそれは、自分が心の中でその外国語を使うときにそのまま再現されます(考え方まで影響されます)。

それと、非常に重要なのは、「独和辞典」をあまり使わないようにすることです。「独独辞典」を積極的に用い、少なくとも2年後には、独和辞典を本棚の隅におしやってしまうつもりでやってみてください。これによって、外国語で考える確固たる能力が身につきます。その威力は、絶大なものです。ただし、それは本人よりも、ネイティブスピーカーが驚くものです。独和辞典を使っている段階では、日本語の概念と用法の上にドイツ語を乗せているだけですから、とても危なっかしいのです。(ドイツ語を知らないのに“ドイツ語学習”のアドバイスをするのは口はばったいですが、外国語学習には、共通点がありますから、あえて「ドイツ語」と言い切ってしまいました(汗)。)

結論としては、数多くのインプットが必要です。そして、外国語が心の耳に、たえず響くようにすることです。そのために、たくさん読み、たくさん聞き、そして、積極的に話したり書いたりするわけです。そうすれば、自然と外国語で考えられるようになるでしょう。

やってみてください。

ijustat

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