197 おやぼうございます!
|
2001/01/31 13:50:13 ijustat-lj
(参照数 14) |
ゆどうふさん、こんにちは。
>古いほうがいい、とは誰もいえませんからね。「じゃあお前明日から『かわいい』のこと『うつくしげなり』っていえよ!(ネタ元:竹取物語)」とかいうことがいえちゃうことになりますから。 >それならはじめっから「若者言葉ってむかつく〜」っていってくださったほうが早いし...
そうですね。「君たちの、そのメチャ軽薄な若者言葉を聞いてると、超むかつくから、そんな言い方はやめたまえ」なんて(笑)。
そう言えば、以前どこかで聞いたんですが、あるデパートの店員がお客さんに「お客様、それはおやぼうございます」って言ったという逸話が残っています。不良言葉に近い俗語を上品な文型で使うという凄いことをやったわけです。
何年も前、韓国翻訳学会の出帆式(結成式)に紛れ込む機会があって(というより、サクラとして動員されて)、そこであるドイツ文学者が話していた内容なんですけど、ハイネという詩人が、そういうことを意図的にやったとか。
どんな感じかというと、ドイツ語の中でも下品な単語に、高尚なラテン語の語尾を付けた言葉を作って、敵を揶揄したんだそうです。つまり、詩の中で敵にそういう言葉を使わせて、“高尚ぶっているが下品な者たち”という印象を与えたわけです。そういうのは、読むと面白いんだけれども、いざ韓国語に訳すとなったらとても難しいという話でした。
ちなみに、翻訳については、柳瀬尚紀という人の書いた『翻訳はいかにすべきか』(岩波新書)が面白いです。この人の文章力は、ただものではありません。機会があったら一度読んでみてください。参考になるかもしれません。
| |