「ドイツ語と私。」そのさん


さて、それぞれのコトバは、まるで人間のやうに特徴を持っている。
これをむづかしいコトバで「個別言語の規則性」とゆうらしいのだが、その実例は実際のコトバを見てみればよくわかる。ちょっと細かいことに厳しいあいつ、その反対にたいしたことにはこだわらないやつ、中には「うーん…こいつとは、俺ちょっとあいそうもない」とゆうやつもいる。

では、ドイツ語「らしさ」とはなんだらうか?
私が一番に思い付いたことは、「ドイツ語は、よくはさみたがる。」とゆうことだった。
ドイツ語を学んだことのある人ならすぐ気がつかれることだろう、そう「枠構造」である。ドイツ語は、なぜか大事なものを後ろへ…後ろへ…ともっていきたがるのだ。
その筆頭に、やつがいる。日本語にも、英語にもない不思議なやつが居るのだ。
奴の名は「分離動詞」!
これが我らを脅かす強大な壁の一つである。
分離動詞は何が恐ろしいかとゆうと、「枠構造」の法則にしたがって、まるでヒーロー戦隊ものの合体ロボのやうに前と後ろが分解してしまう点にある!
一つ例を考えてみやう。「einkaufen」(買い物する)とゆう動詞がある。日常でもよく使う言葉の一つである。
ここで、「ゆどうふさんはスーパーで買い物します」とゆう文を作りたいとする。
ドイツ語だとこうなる。「Frau yudouhu kauft im Supermarkt ein
こらこら、einおいてっちゃだめでしょっ!!自分のからだの半分をそんなとこに置き去りにして、おまへは心が痛まんのかっ!?
こいつのおかげで、こんな簡単な文を口に出すのも一苦労である。
「えーっとお、ふらうゆどうふー、かおふぇん?あっそうか、かおふとー、いむー、ずーぱーまるくとー…」
「あれあれ!ほらあいん忘れてんでー」
「あっそうやったあいん
こおゆう会話が教室から消える日はまだまだ遠そうだ。
嗚呼、ドイツ語道は厳しいのです。